実は日本オリジナルのカシミール。激辛ぶりに汗だくになりながらも箸が止まらない『明星 銀座デリー監修 大人のカシミールカレー焼そば』!
精悍な黒基調のパッケージからもその激辛ぶりが伝わってくる『明星 銀座デリー監修 大人のカシミールカレー焼そば』。そこに書かれているのは”極辛”。なかなか身の毛がよだつけれど、東京・銀座にあるインド・パキスタン料理の名店監修なので、勇気を持って食べてみたい!
インド・カシミール地方にはそもそも”カシミールカレー”は存在しないって!?
通常黒くてとろみの少ない激辛カレーをカシミールカレーというが、そもそもインドにはそうしたカレーは存在しない。考案したのは東京・銀座にあるインド・パキスタン料理の名店「デリー」。南インドの地名から「マドラスカレー」と命名する予定が、手違いで”カシミール”と印刷してしまったのを、そのまま直さずに使い続けているというのが真相らしい。
なのである意味国産辛口カレーの1項目として存在するのが、「カシミールカレー」である。そんなことがありつつも、同店の人気メニューとしてすっかり定着してしまった。そのカシミールを題材に、今回生まれたのが明星食品『明星 銀座デリー監修 大人のカシミールカレー焼そば』(110gうち麺80g・希望小売価格 税抜225円・2018年6月25日発売)。辛いのが苦手な人は、まあ手に取らないと思うが、気をつけたい。
もちろん、デリーの「カシミールカレー」はただ辛いだけではなく、同時に旨味もあるのが、さすが日本発祥。そのオニオンを丹念に炒めたくせになる味わいは、口の中の痛みにも近い辛味を我慢してでもリピートしたい代物。
それでは食べてみよう。ちなみにカップ焼きそばで油揚げ麺ではなく、こうしたノンフライ麺を使うのはレアケース。「日清ラ王 焼そば」が有名なくらいで、そんなに多くない。というのもそもそも油で炒める焼きそばを、蒸して作る時点でイレギュラーなので、炒めた感が出やすい油揚げ麺をあえて避けるのは得策ではないとの判断か。
ちなみに「スーパーノンフライ麺」とうたっているが、これは明星食品の独自技術で、麺に含まれる気泡の数を自在に調整できるもの。
湯入れは3分。カップの中に見えるのは、黄色く、まとまり気味なノンフライ麺特有のルックス。きちんとほぐれるかどうか心配だなと思いつつ、かやく(豚・鶏味付肉、赤ピーマン)を先入れ。
出来上がった麺状態は、もちもち感炸裂。心配していたほぐれっぷりは、多少箸が重いものの、きちんとバラけるのでひと安心。そこにソースを投入するのだが、これが黒い。スパイス感マックス、インド料理店ならではの異国情緒あふれるカレーの香り。
そこにさらに後入れスパイスを投入。凶暴な赤唐辛子の群れのように見えるが、赤ピーマンのようだ。どちらにしろ、匂いだけで、もう辛い。
ぐるぐるとかき混ぜて、全体を黒くしてからバクリ。ビビビッと電撃的なコショウ系の辛さが舌のサイドを走り抜けるが、それと同時にまったりとした旨味が広がって、何ともうまい。辛さは痛いくらいなのだけれど、旨味がすごいので、箸が進む。
もちろん非常に辛いので、交感神経由来の玉の汗も噴き出す。味も濃く、甘みも感じるのだけれど、やはり辛さが一番にくる。これはもうラッシー(牛乳+ヨーグルトのドリンク)が欲しくなる。くれぐれも熱いお茶は避けたい。熱くて飲めないこと確実。
結果、非常に美味しいカシミール味。モチモチのスーパーノンフライ麺は正解。全体がそれこそ煮詰めたカレーのルウのような濃厚さに溢れる。ご飯にこれをドバッとかけても美味しそう(糖質地獄になるけれど)。辛いもの好き、カレーは辛くなくちゃ層には気に入られるはずだ。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。
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photo by 清水杏奈