ミントの蒸気を吸ってリフレッシュできる『ビタ系ミストスティック』比較・ミント編。一番美味しいスースーはどれだ! ※たばこではありません
会社内で非喫煙者にとって神経に触るのが「たばこ休憩」だという。確かに、思いついたら自由に離席してたばこ休憩にいそしむ人々の姿は、”サボってる”と見られても致し方ない。ただそれに対して怒りを覚えるよりも、負けずにミントの蒸気でリフレッシュするための『ビタ系ミストスティック』タイムを取るのはどうだろうか。
ミントタブレットでは離席しづらいが、『ビタ系ミストスティック』ならスースーするために席を立ちやすい。来るか、ミストスティック休憩の時代!
仕事の能率は適度な休憩を取った方が良くなるというのは常識。特にPCを扱う作業は1時間に1度の休憩が推奨されるくらい。喫煙者ならそうしたタイミングで喫煙室に出かけて、一服しつつリフレッシュするが、非喫煙者は「ではミントタブレットを食べてきます」と離席するのはなかなかに難しいのが現状だ。
そこで役立つのが、世間的には電子タバコ、VAPEなどと言われているが、その中身にニコチンもタールも含まれていないミスト(蒸気)スティック。最近ではビタミンなどの健康成分を含むことで「ビタ○○」と呼ばれる名称の使い捨てタイプが、おしゃれなユーチューバーなどの間でもてはやされている。
ニコチンもタールも含まないし、火も使わないからそもそもたばことは言えないアロマミストを楽しむためのリフレッシュアイテム!
一般的なたばこと違って、そうしたビタミン入りミストスティックは怪しく体に悪いイメージはなく、機器本体もカラフルに彩られていて、女性でも使いやすいのが特徴だ。スティックを吸い込んで吐き出すと白い蒸気が出るのだが、これはPGやVGという食品添加物にも使用される成分。ライブステージなどでもくもくと焚かれるのは、近年はドライアイスではなく、こうした成分によるスモークである。何も燃やしていないし、吸い込んでも問題ない。ただ一部PGに関してはごく稀にアレルギーの出る人もいるので、PGを添加しない製品もある。
そこに主に食品由来の香料を添加してできているのが、『ビタ系ミストスティック』の特徴。基本的に香りなので、カロリーも糖質もゼロ、ということでダイエット実践者の中には甘いフレーバーを選んで、スイーツがわりに味わう人も多い。また受動喫煙の心配はなく、たばこ臭さは1ミリもない。
そうしたさまざまな香りの中でも定番人気なのはリフレッシュ感の高いミントフレーバー。そこで今回はミントと一口に言ってもいろいろあるので、おすすめ人気銘柄をチョイスしてみた。
株式会社VUEN(大阪市中央区)『VITAFUL/ビタフル』
初めての人でも吸いやすい!
「ビタフル メンソールミント」
多色色えんぴつのようなカラフルなカラーのラインナップが充実している『VITAFUL/ビタフル』 。安心の日本製で10秒に1本売れている、販売累計100万本突破というのがキャッチフレーズの人気ブランド。季節ものなどでフレーバー展開も数多いのが特徴。
この「ビタフル メンソールミント」は強すぎない爽やかなメンソール感が上品。初心者でも吸いやすいタイプのミントミスト。まさに定番として誰もがチャレンジするならここからといったキャラクターだ。ドロー(吸引するための力)も重めなので、一気に吸い込んでむせにくい。
それでもDL(ダイレクトラング/深呼吸のように大きく吸うこと)で爽快感はきっちり楽しむことができる。ミントブルーの本体もファンシーな雑貨テイストで、吸引時に光るライトも控えめなので、あまり目立ちたくない人でも大丈夫。
ゼロカロリーでジューシーなマスカット味!
「ビタフル マスカットミント」
できる限りたくさんの蒸気を巻き起こして部屋中を真っ白にして楽しむVAPEユーザーの中でも人気の高いフレーバーがマスカット。そうした定番フレーバーのマスカットを題材にミント感を加えたのがこれ。ゆっくりと口に蒸気を含んでから吸う紙巻きたばこユーザーのような吸い方(MTL/マウス・トゥ・ラング)よりも、一気に深呼吸のように吸い込むDLで真価を発揮するタイプ。
ゆっくり吸うと独特の香りが際立って苦手な人もいるかも。ただ一気に吸い込むと最初にペパーミント系の清涼感が広がり、吐いた息とともにふわっとマスカットの後味が残るので非常に美味しい。ダイエットのためにフルーツを我慢している人、これならゼロカロリーだ。
爽快感を高めるために後味に配置された酸味!
「ビタフル グレープフルーツミント」
清涼感だけでなく、爽快さには酸味も必要とばかりのフレーバーを実現した「ビタフル グレープフルーツミント」。とは言え強力に酸っぱいわけでもなく、ほのかなシトラス感と果皮の苦味をほんのり感じる程度。メインでこればっかりを吸うというよりは、たまに気分を変えて吸いたくなるタイプの味わい。
ミント感も強くなく、刺激もないので初心者に向いている。深呼吸のように大きく吸い込むDL方式で吸うのがおすすめ。イエローのボディーは珍しくて楽しい。
株式会社クレアレッセ(東京都中央区)『VITACIG/ビタシグ』
美味しいアロマ、甘いフレーバー
「ビタシグ マーベラスミント」
2014年に医師との共同開発で生まれた世界初の電子ビタミン・エッセンシャルオイルディフューザーが『VITACIG/ビタシグ』。この名称からもエッセンシャルオイルを吸い込むためのアロマ機器ということがよくわかる。当初は禁煙ツールとして開発されたんだとか。
製造はアメリカ。天然の植物、果実からの成分抽出、調剤レベルの高級原料、ホルムアルデヒドゼロ、アセトアルデヒドゼロの実現、最大までVG(植物性グリセリン)の比率を高めているのも特徴だ。
その味わいはアロマ感が強く、特にこの「ビタシグ マーベラスミント」は、一口にミントやメンソールとは言いにくい、芳醇なアロマ感に満ち溢れている。甘やかな香りがするのに、甘くはない。ペパーミント系のミントながら、その刺激は優しい。クセのなさが飽きにくいタイプのフレーバーだ。
吸引時に光る先端のLEDもクリスタル的おしゃれな光り方で、ボディーと同じグリーンというのも凝っている。DLがおすすめ。
脳天を突き抜けるような強烈メンソール
「ビタシグ マックスメンソール」
ネーミングは嘘ではない。くれぐれも一気にDLというのはやめたほうが良い。かなりの確率でむせる。通常の紙巻きたばこを吸う人と同じMTLで、口の中に蒸気を一回ためてから、外気と混ぜて吸い込むのが無難。それほどまでに強烈なペパーミント系メンソール。ブラックボディーは伊達じゃない。先端のクリスタルな白色光も、暗闇で鍵穴を探せるレベルの明るさに感じられる。
眠気を催した時にカンフル剤的に使用するなら、これは最適。吸い込めば吸い込むほど喉奥から強烈な清涼感が湧き上がる。常飲するには刺激が強すぎると思うので、いざという時のために予備に忍ばせておきたいタイプ。
株式会社VITA(東京都港区)『VITABON/ビタボン』
一味違う冷涼感がクセになる!?
「キシリトールビタボン プレーン」
「体に悪い成分が入っていない」と専門家の分析試験をクリアして登場した『VITABON/ビタボン』。正確にはミントではなく、虫歯になりにくいガムなどでおなじみのキシリトールを配合して清涼感・冷涼感を実現した変わり種。
スタイリッシュなケースに入っており、衛生面でも安心感が高い。「ミストサプリ」と銘打っている通り、シラカバや樫の木などから抽出したキシリトール成分は、甘味料として使われることも多い甘みとともに、森林浴的なリラックス感を与えてくれる。
ドローは重めだが、ゆっくりと深呼吸スタイルで長く吸い込むとふわりと広がる甘やかな爽快感。これはクセになる。少々お高めだけれど、なんと言えないスタリッシュなミントグリーンと独自デザインのケースの完成度が高いので、そこに価値を感じるなら、ぜひ。ダイエット中のスイーツ欲抑制にも一役買ってくれるはずだ。
副流煙なし、本来ならばどこで吸ってもOK、嫌なニオイもなしのリフレッシュツール
本来はニコチンもタールも含まない上、副流煙ももちろん発生しないので、どんな年齢だろうと、どんな場所だろうと楽しんで問題ないはずの『ビタ系ミストスティック』なのだが、現状はまだ、20歳以下は入手不可で、周囲から区別がつかないので喫煙所推奨という微妙な立ち位置ではある。
しかしそうした現状も『ビタ系ミストスティック』が普及すればするほど、認知されていき、どこでも吸えるものになっていくのではないだろうか。そうでなくても同僚のたばこ休憩にイライラさせられているなら、ぜひこの『ビタ系ミストスティック』休憩で立ち向かってみてはどうだろう。
入手は全国のバラエティショップ、家電量販店、ドラッグストアなどで可能だ。
photo by 髙水弐徳