【10/11 OPEN】新作メニュー目白押し!『成城石井アトレ新浦安店 SEIJO ISHII STYLE』取材&試食レポート
「グローサラント」という言葉をご存知だろうか。主に欧米で使われている造語で、グロサリー(食品スーパー)とレストランをかけ合わせた店舗のことだ。まだ日本では珍しいこの「グローサラント」に昨年9月に挑戦した成城石井が、早くも2号店をオープンする。1号店とは販売スタイルを大幅に変えた『成城石井アトレ新浦安店 SEIJO ISHII STYLE』の取材の様子を新作メニューと共にご紹介!
成城石井初の量り売りを採用。小型店舗ならではの魅力を追求!
成城石井は1927年に創業を開始したスーパーマーケット。元々は果物・缶詰・菓子を扱う食料品店だったが、1976年にスーパーマーケットとして生まれ変わり事業をスタートした。お客様のニーズに応える取り組みを続けていくうちに現在の成城石井の象徴ともいえるワインや輸入チーズといった世界各国の商品を扱うようになった。
更なるニーズを満たすために成城石井が昨年提案したのが「グローサラント」だ。昨年9月に最大売り場面積を誇る「成城石井 トリエ京王調布店」で1号店となる「SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFE」を始動。レストラン同等以上のクオリティの食事をスーパーの店舗敷地内で提供している。
普通のフードコートと何が違うの? と疑問に思うかもしれないが、「グローサラント」の最大の特徴は相互送客にある。というのも、一般的なフードコートは店舗敷地内にレストランやファストフードといった飲食店が出店営業しているだけで店舗との関連性はない。
その反面「グローサラント」は店舗と連携しているという特徴がある。提供されるメニューはスーパーで扱っている食材をメインとして使っており、気に入った食材や調味料をすぐ隣のスーパーで購入できるのだ。スーパー⇒飲食、飲食⇒スーパーの2つの流れを確立しているのが大きな違い。
さらに仕入れもスーパーの販売量を前提とすることができるためコストダウンにも繋げられるメリットがある。「成城石井 トリエ京王調布店」では予想の2倍以上の売上の達成しており大成功を収めた。
今月11日にオープンする『成城石井アトレ新浦安店 SEIJO ISHII STYLE』はグローサラント2号店。1号店の経験を活かしつつ2号店ならではのスタイルを作り上げている。
1つ目は駅中店舗での新小型グローサラント。1号店は成城石井最大規模の店舗での実施だったが、今回は真逆の小型店舗での実施。店舗売り場面積は約3分の1となる70坪、飲食面積は約半分の7.65坪となっており、販売形態やメニューがガラリと変わる。あえて小型店舗へ挑戦することで今後の出店余地を広げていくことが狙いだ。
2つ目は成城石井初の試みとなる量り売り。対面カウンターを設置し、お持ち帰り用にローストビーフ、サラダ、ピッツァ、揚げ物、といった商品を10種類程度販売する。サラダ類は量り売り、揚げ物類は1個から販売を予定しているので、各家庭に合わせた量を購入できるのがメリットだ。
3つ目は毎月更新されるシェフ監修のレシピカードの配布。対面カウンターでは具材の乗っていない「ピッツァ アル ターリオ(プレーン)」(税別250円)が販売されており、レシピカードを参考にオリジナルピッツァを自宅で作れる仕組みを用意。レシピのほとんどの具材を隣接の成城石井で購入できるようになっているので、すぐに具材を揃えることができる。
4つ目はメニューの変更。1号店とは大幅にラインナップが変わっており、基本的に2号店オリジナルメニューとなっている。ピッツァ、ローストビーフ、ホットドッグ、ソフトクリームなどを提供する。
その他店舗情報は下記の通り。
成城石井 アトレ新浦安店 SEIJO ISHII STYLE
- オープン日 2018年10月11日(木)
- 店舗所在地 千葉県浦安市入船1-1-1アトレ新浦安1階
- 営業時間 10時~21時(ラストオーダー20時30分)
- 座席数 22席
- 備考 持ち込み飲食不可(お持ち帰り商品含む)
イートインメニューの試食レポ!このクオリティをこの値段で食べられるとは……
メニュー開発は1号店に引き続き成城石井の外食メニュー全てを担当する水野翔太氏。コンセプト説明をふまえながら、今回の取材で試食した新作メニューの一部を紹介する。先に宣言しよう。この美味しさは本物だ!
イタリア産4種チーズのクワトロフォルマッジョ 税別599円 & 300日熟成生ハムとモルタデッラのプロシュートルッコラ 税別499円
まずはイタリア風ピッツァ。イタリアでは切り売りができるように四角形で製造・販売されており、今回はそのスタイルをそのまま採用。生地の下側はパリッと、上側はフワッとなっており2つの食感を楽しむことができる。この食感を出すために数えきれないほどの試行錯誤を繰り返したと水野氏が語る。
水野氏のいち推しは「イタリア産4種チーズのクワトロフォルマッジョ」(税別599円)。モッツァレラチーズ、ペコリーノチーズ、ゴルゴンゾーラチーズ、グラナパターノを使用しており、食べるたびにそれぞれのチーズの味が顔を見せる。4種のチーズはスーパーで購入可能。
記者いち推しは「300日熟成生ハムとモルタデッラのプロシュートルッコラ」(税別499円)。熟成されたハムの濃厚な塩分とルッコラの苦味と香りのバランスが抜群だ。ルッコラは葉ではなく茎を多く使っており、シャキシャキとした食感があるので普段口にするピザとはまた一味違う楽しみ方がある。
肉150g使用!自家製ローストビーフ丼~九条ネギ~16ヵ月熟成グラナパダーノの雪山仕立て 税別1,090円
幅30cm近くあるお皿に盛りつけられた自家製ローストビーフ150gを使用した丼。九条ネギと赤卵が中央にあるご飯の上に盛りつけられている。フグ刺しをイメージして1枚1枚を薄めにスライスしたとのこと。
卵の濃厚な味がねぎやごはんと絡まり、これだけでも舌がとろける美味しさ。ローストビーフは薄切りにしたことでストレスなく食べられるし、贅沢にフグ刺しのように贅沢に食べればちょっとした優越感も感じられる。自家製のソースと絡まることであっさりとした味に仕上がっており、何枚でも口に運びたくなる。
イタリア産熟成グラナパダーノのチーズと一緒に食べればあっさり感は残しつつも少しマイルドな口あたりを楽しむことができる。
ちなみにチーズのかかっていない「自家製ローストビーフ丼」もあり、こちらは990円(税抜)で提供される。
イベリコ豚ソーセージとイタリア産秋トリュフのグルメホットドック 税別690円
トリュフとイベリコ豚のポークウインナーを使用した贅沢なホットドッグ。この2つがメインかと思いきやバンズやピクルス、玉ねぎ、ソースなどの全ての具材から香りと食感が押し寄せてくるので食べるたびに色んな発見を楽しむことができる。
この商品に使われている具材は全て成城石井 アトレ新浦安店で購入が可能だ。現状レシピは公開されていないが、気になった人はぜひ研究してみてほしい。
デザート&ドリンク
こちらは調布店との共通メニューで、「成城石井牛乳 / 種子島産安納芋ソフトクリーム」(共に税別250円)、「タピオカ黒糖ミルクティー」(Mサイズ 税別 299円、Lサイズ 税別399円)を発売。いずれも成城石井牛乳をベースに作られた商品だ。
特にソフトクリームは着色料、香料未使用なので安心して食べることができる。香料が入っていなくても、舌の上で広がる甘さと鼻を抜ける香りがとても心地良い。濃厚さはありつつも、後味はかなりスッキリと食べられる一品。食後のデザートにもぴったりだ。
成城石井 アトレ新浦安店 SEIJO ISHII STYLEは10月11日(木)オープン!
なにより驚いたのは、全てのメニューが高品質・低価格・大ボリュームな点だ。高級志向のイメージが強い成城石井だが、この価格帯であればモーニングからディナーまでいつでも利用することが出来る。
新浦安駅を利用の際はぜひ立ち寄ってみてほしい。
公式サイトはこちらphoto by 尹 哲郎