糖質制限ダイエット/ロカボ食に最適! いつものお米の糖質量を約3割減できる最新機種『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』!
現在大ブームとなっている糖質制限ダイエット/ロカボ食では、糖質を控えることが必須だ。ただ甘いものを食べられないというのはともかく、炭水化物=糖質なので、パンやラーメン、パスタなどの小麦粉由来食品同様、米飯も制限される。お米の国に住んでおきながらご飯がダメなのはなかなか辛いが、この『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』を使えば程々に食べても大丈夫かもしれない。
炊飯中の糖質を含んだ水をタンクに排出、再びスチームで炊き上げる糖質オフ炊飯!
糖質制限ダイエット/ロカボ食実践者にとってはご飯はけっこう制限せざるを得ないもの。こんにゃくを配合した「マンナンヒカリ」(大塚食品)を白米に混ぜて糖質オフご飯を実現している人もいると思うが、「マンナンヒカリ」単体でも約33%しかオフにならないので、1/2配合したとしても16.5%程度しかオフできない。なので約3割カットはかなり難しいレベル。
そんな中、話題になったのが昨年2月に登場した「糖質カット炊飯器 LCARBRCK」(サンコー)。通常炊飯のおよそ倍量の水をタンクに貯めることで、炊飯時の米をグツグツしている時の糖質が溶け出した水をタンクに排出、再び注水して炊き上げるという発想。記者も使用したことがあるが、実に画期的だと思った。イメージとしては肉を熱湯にくぐらせて余分な脂を取るような感覚だろうか。
味的にもきちんと米の味がするし、良かったのだけれど、とにかく巨大なのが狭小住宅の多い日本にはウィークポイントだと感じた。というのも6合炊きであり、それに水タンクを追加するのだから仕方がないのだが。
今回試した株式会社ヒロ・コーポレーション(福岡県北九州市)の『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』(5合炊き※糖質オフは3合まで・予想価格税抜 約24,800円・2018年12月25日発売)は、通常炊飯だと5合炊きという大容量ではあるけれど、肝心の糖質オフ炊飯時は3合までなので、およそ半減。サイズも半分、とまではいかないがだいぶコンパクトに感じたが、よくよくスペックを確認すると…
サンコー:約280×400×330mm /6.9kg
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ヒロ:約280x410x300mm/約6.5kg
あれ? そんなに変わらない。以前使用したのがブラックカラーで今回ホワイトだからなのか、人間の記憶というのはいい加減なものである。
付属カップが1合=160mlという荒技、ということは糖質44%オフということになるの!?
この『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』も、サンコーの機種と同じように水タンクを装備して、米を炊飯するときに水に流れ出した糖質入りの水を排出する機構は同じ。違いは排出後、スチームで蒸して炊飯するというところらしい。
また2時間しか保温ができなかったサンコー機種だが、『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』は24時間の保温が可能(品質を考えるとそこまで使うかどうかは話が別)、糖質オフ炊飯だけでなく、通常炊飯ができるというところが主な違いである。この通常炊飯で使うことも可能という機能は何とも帰る場所を残しているような思い切りの悪さを感じるが、痩せた後に通常ご飯を楽しめるようにという配慮だろうか。
いや、ちょっと待った。セットアップをしていると驚いた。なんと通常は1合=約180mlというのがお約束だが、『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』は付属カップ1合=160mlになっているではないか。約11%ほど、米自体の量が少ないのである。これはなんという荒技。しかし考えてみると食べる量を減らすのがダイエットの基本なわけで、そこは飲み込まざるを得ないのかもしれない。
釈然としないながらも、本体の目盛りなども1合=160mlに合わせてあるので、その基準を使わざるを得ない。ということは正確には33+11=44%となるのではないだろうか!?
実際に『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』を使って糖質オフごはんを炊いてみる!
準備は普通の炊飯器とは違って、本体下部からプリンタの用紙トレイのような水タンクを引き出して、そこに注水して使う。シンクで注水して、炊飯器まで運ぶと床がびしょびしょとなった。よくよく考えるとヤカンなどに水を入れて、炊飯器のすぐ近くで注水すれば済むことだった。
米は別容器で研いで、ザル状の内釜に水を切って入れる。外釜を設置してから、内釜を入れる(通常炊飯時は内釜は使用しない)。外釜はきちんとカチッと音がするようにしっかりセットしなくてはならない。
意外と難関? 放っておくと炊飯が始まってしまうパネル操作に慌てる
米とタンクの準備が終わり、パネル操作に入るのだが、これが結構戸惑った。というのも蓋を閉めてしばらくすると炊飯が自動的に始まってしまうからだ。米の仕上がり(やわらかめ/ふつう/かため)が設定できるはずなのに、コトは進んでいる。
どういうこと? と思いつつ、始まってしまったのだから仕方がないとあきらめて、待つ。きっと悪いようにはされないだろうと。ところが仕上がったご飯はかなり柔らかくてちょっと問題。おかゆまではいかないものの、米の表面がふわふわの、かつて歯の悪い祖母が喜んでいたレベルのものに仕上がってしまった。どこかミスをしたのか。うーん、歯の悪くない自分としては納得がいかない。
そんな時は取扱説明書に戻るのが鉄則。しっかり読み込むと、炊飯後は毎回タンクに水を溜めて内部のクリーニングが必要なようだ。そこでクリーニングを経て、再挑戦。どうやら蓋を閉じた後に、すかさずパネルを触れば勝手に炊飯が始まってしまうことはないらしい。そこで今度はしっかり「かため」に設定。今度こそ、美味しいごはんを味わいたい。
これはかなり美味しい糖質オフごはん! 食感しっかり、甘みは2割くらい落ちている気もするが立派に美味しくて感動
美味しいものは糖質たっぷりというのが原則だが、3割程度の減なら多めに見て欲しいと思う。そんな期待を抱きながら、再度炊飯してみたのだが、今度はフタを開けた瞬間に様相が違う。プリプリとした見た目、つやつやとした輝き、美味しそうな香り…。これはもう美味しいでしょうという仕上がりになったのだ。
食べてみると案の定、美味しい。これなら何の問題もない。とはいえ人の記憶はあてにならないので、普段炊いている炊飯器で炊いた米と比べてみる。同じ山形県飯豊産の「はえぬき」(コンビニのおにぎりでもおなじみな冷えても美味しいブランド米)を使用して食べ比べだ。
確かに食べ比べてみると、わずかに甘みは少なくなっているのだが、これを比べずに判別できるのはかなりの「芸能人格付けチェック」のGACKT並みなのではないだろうか。
入る服のサイズに余裕がなくてキッチンのスペースに余裕がある人ならおすすめ!
通常の炊飯器に比べると、『糖質33%OFF炊飯器 HTC-001WH』はサイズが大きめ。少なめの1合で3合までしか炊けないことを考えると、コスパというよりスペースパフォーマンスは悪い気がする。
でも美味しい糖質オフごはんというのは、メタボリックなスタイルの持ち主なら非常に魅力的なものだと思う。冷凍、解凍して食べると余計に通常のごはんと区別はつかない。これはいい。
入手はヨドバシ・ドット・コム他、全国の家電取扱店などで可能だ。
【スペック】
定格:100V 50/60HZ 消費電力:700W
炊飯容量:1〜5合(糖質OFF炊飯時1〜3合)※付属カップ1合(160ml)使用時
予約:1時間~24時間(10分刻み) 保温:24時間
メニュー:糖質オフ炊飯/白米/タイ米/スチーム/早炊き/再加熱/保温/予約/クリーニング
付属品:しゃもじ/専用計量カップ/清掃用ブラシ/取扱説明書兼保証書
サイズ/重量:約280x410x300mm/約6.5kg 中国製
カラバリ:ホワイト/ブラック
公式サイトはこちら
photo by 尹 哲郎/清水葉子