【4種食べ比べ】パケは微妙だが中身は美味しいと評判の『レーズンラッシュ/ストロベリーラッシュ/アーモンドラッシュミルク/アーモンドラッシュカカオ70』に驚く!
洗練されていないデザイン(?)に騙されそうになるが、れっきとしたヒットお菓子メーカー・ブルボンの名品なのがラッシュ・シリーズ。今回はニューフェイスの『レーズンラッシュ』と既発の『ストロベリーラッシュ/アーモンドラッシュミルク/アーモンドラッシュカカオ70』を4種類、全部食べ比べてみたい。
羊の皮を被った狼のように、中身はしっかり本格派の味わいを実現!
コンビニ店頭ではそんなに目立たないけれど、ブルボンといえば、応接室のお供として昭和27年の「レーズンサンド」より、「ルマンド」、「チョコリエール」、「ルーベラ」、「ホワイトロリータ」などの名作シリーズを数多く手がけてきたお菓子メーカー。
平成の時代に入っても、クマのキャラクターでおなじみの「プチアンドプチポテトシリーズ」を若者中心にヒットさせるなど、老若男女の熱い支持を受け続けるスイーツ系お菓子メーカーの金字塔である。
そんな中、さりげなくリリースされていたのがこのラッシュ・シリーズ。いわゆるパチモンもしくはPB(プライベートブランド)のようなルックスから、ノーマークだった人も多いのではないだろうか。確かにワープロソフトなどで作られた遠足のお知らせの延長線上にあるような、手作り感溢れるパッケージは、今となってはかなり異色。ブルボンだということを知らなかったら、記者もスルーしていたかもしれない。
ただそんな見た目とは裏腹に、内容はかなり本格派。ブルボンならではの心得ぶりはやはりすごい。そこでここで改めて、2月12日にラインナップに加わった『レーズンラッシュ』を含めて、『ストロベリーラッシュ/アーモンドラッシュミルク/アーモンドラッシュカカオ70』とともに食べ比べてみたい。
チョコよりもアーモンドの主張が際立ち、低糖質を実現しているのにどこにも書いてない!
『アーモンドラッシュミルク』
アーモンドが仕込まれたチョコレートはけっして珍しくないが、この強力なぎっしりさ加減は初めてだ。カリッと食べてみるとわかるが、板チョコというよりも板アーモンドにチョコレートを投入したような、主客逆転の高密度のクラッシュアーモンドに驚いてしまった。
世間では糖質制限ダイエットやロカボ食が大ブームだが、パッケージには「食物繊維&ビタミンE」とは書いてあるものの、60g換算にして通常30gを超える糖質量も珍しくない中で、この16.9gはけっこう優秀な低糖質。なのにそこをアピールしないところが不思議だ。
食べると美味しい粗いクラッシュのアーモンドと優しく甘いミルクチョコの味わいが絶品。これは低糖質チョコを探している人に、ぜひオススメしたい美味しい低糖質チョコである。
さらなる低糖質のハイカカオ
『アーモンドラッシュカカオ70』
ただでさえ低糖質なところ、カカオ70%のハイカカオでさらに12.5gまで糖質を絞り込んだ『アーモンドラッシュカカオ70』。ハイカカオ特有の酸味が抑えられているチョコ好きの心をわかっている味仕立て。
これは理想的な低糖質チョコレートとして、必ずやダイエット実践者の味方になってくれるはず。
ストロベリーの酸味を抑えて美味しいミルキー味!
『ストロベリーラッシュ』
ここからは糖質がしっかりあるタイプのフルーツ感あふれるラッシュ2品。フリーズドライしたいちごをストロベリーチョコレートの中に仕込むという、まさに中から外からいちごの製品。気が利いているのはザクザクのフリーズドライ苺にしっかりミルクが混ざって、マイルドないちごミルク感を作り出しているところ。童心に帰ってしまう味わいがお見事だ。
ほぼレーズンバターの領域に踏み込んだ意欲作
『レーズンラッシュ』
ラインナップの中では最後発の『レーズンラッシュ』。開けた途端、ラムレーズンの芳しい香りが鼻を直撃してきてびっくり。よくよく見ると、なんと丸ごとラム漬けレーズンがゴロゴロと入っているではないか。まさにラッシュアワーのように、ぎっしり。ベースがホワイトチョコというのも洒落ている。
食べると濃厚なレーズンにチョコというよりもレーズンバターの味わい。これは冷やしてクラッシュアイスの上に乗せて食べたくなる味。まさかこのパッケージの中から、こんなおしゃれな味わいが飛び出してくるとは、誰も思わないはずだ。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。
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photo by 尹 哲郎