ちびだら飲みよりも、しっかり休憩するとき用! 『カフェ・ド・ボス ふんわりカプチーノ/ほろあまエスプレッソ』
働く人の相棒コーヒーとして人気の缶コーヒーブランド(ペットボトルもあるが)「ボス」。近年では「クラフトボス」でオフィスなどでの”ちびだら飲み”需要を開拓したが、ここに来て、新たにカフェに立ち寄って飲むような味わい『カフェ・ド・ボス ふんわりカプチーノ/ほろあまエスプレッソ』をリリースした。さて、どんな味に仕上がっているのだろう?
ちびだら飲み用特有の味の薄さを払拭して、きちんとしたコーヒー感を感じさせる
世の中はすっかりちびだら飲みブーム。オフィスのデスクサイドなどに常に置いておいてちびちびだらだら飲むという飲み方は、もはや定着したようだ。ただこれにもデメリットがあって、ずっと飲んでいて嫌味のないすっきり感は”味が薄い”となり、休憩時間も同じものを飲んでしまうと”休憩している気がしない”と感じてしまうのだそう。
そんなわがまま(?)な需要に応えて誕生したのが、サントリー食品インターナショナル『カフェ・ド・ボス ふんわりカプチーノ/ほろあまエスプレッソ』(180g・希望小売価格 税抜115円・2019年9月3日発売)。これは休憩時間に外に出てカフェに立ち寄ったときのような、しっかりとした休憩時間感を、「カフェ・ド・ボス」独自焙煎技術で表現しているんだとか。
ちなみにその本気ぶりは通常よりも1.2倍のエスプレッソ量を使用しているところでも感じられる。ではどのようにリフレッシュできるのかを確認していきたい。
『カフェ・ド・ボス ふんわりカプチーノ』
登場したのはカプチーノとエスプレッソ。どちらも加糖タイプとなる。『カフェ・ド・ボス ふんわりカプチーノ』は、エスプレッソにクリーム状にミルクとあわ立てたミルクフォームを入れて飲むタイプのコーヒードリンク。いわゆるスタバっぽいコーヒーメニューの一つ。確かにミルキー感が際立つこの仕立ては休憩感が強いかもしれない。
プルタブを落とすと、ミルキーなコーヒーの香り。ただスチール製の缶コーヒーなので、泡立ちミルクは存在しない。あくまでそこは雰囲気だ。ただ事前に中の水音がしなくなるまで振ることで擬似ミルクフォームを作り出すことができる。
飲み口面積が2割ほど広くなっていて、香りを感じやすいのも特徴。よく缶コーヒーは香りが弱いと思われがちだが、そもそもカップに入れたコーヒーが表面全体で香らせるのに比べて、缶コーヒーは小さい開口部のみから香らせることになるので、弱く感じられてしまうのは仕方ないことなのだ。
ちなみにカプチーノはココアパウダーを加えたり、シナモンを加えたりということがよくあるが、それは別に必須ではない。あくまでミルク+ミルクフォーム+エスプレッソを1:1:1で混ぜたもの。ちなみに同種のメニューで混同されやすいものにカフェラテがあるが、そちらはミルクが主体でコーヒーが脇役となる。
なので飲み終わった後、後味がエスプレッソなのがカプチーノで、ミルクだったらカフェラテ。ちなみにエスプレッソの代わりにドリップコーヒーを使用したのがフランス発祥のカフェオレである。
実際に飲んでみると、ほどほどにエスプレッソ的な苦味も存在する。そこをふんわりと包み込む穏やかなミルク感は、確かにカプチーノ風である。甘さは砂糖でシンプルに仕上げており、カフェで飲むカプチーノに近い。
コーヒー感はちびだら飲み用途のものよりもしっかりとしていて、コーヒーを飲んだ感が強い。甘さもきちんとある。素直に美味しいと思えるカプチーノ味だ。
『カフェ・ド・ボス ほろあまエスプレッソ』
もう一つは契約農園であるミラノ農園の豆を使用した『カフェ・ド・ボス ほろあまエスプレッソ』。エスプレッソというのは苦いものだと思われがちだが、本場イタリアのエスプレッソはそもそも甘いものだ。
抽出したエスプレッソを小さなカップに入れ、ドバッと砂糖を入れて飲むのが基本である。なのでエスプレッソは本来甘いもので、苦いエスプレッソは失敗作と思われるという。
なので本来のエスプレッソスタイルで、濃いめのコーヒー感に甘みを加えた仕上がりだ。香りは確かにエスプレッソの香ばしさがある。ただミルク(牛乳)を加えているのが、日本人向けのアレンジか。濃さもしっかりとしたコーヒー感はあるものの、濃すぎないちょうどいいレベルに抑えられている。
どちらも休憩時間にしっかり休んでいるという意識を加速させてくれる、しっかりとした味わい。そのメリハリをうまくつけることで、その後の仕事のクオリティーも変わってくるような気がした。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。
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photo by 尹 哲郎