【加熱式タバコ】ニオイはないが喫味は強い「プルーム・テック・プラス」用新味『メビウス ゴールド・ロースト/ゴールド・クリア・ミント』『メビウス レッド・ミント/パープル・ミント』4種を吸い比べ!
ニオイが限りなく少ないのは良いが喫味が弱いとされていた低温加熱式タバコ。元祖は「プルーム・テック」の喫味は約タール1mg程度だったので物足りないという人が多かった。しかし2019年1月、喫味を強化した「プルーム・テック・プラス」が登場して状況は一変。約5mg感覚まで喫味が進化したのだ。ただ今までは専用リフィルが4種類と選択肢が最少だった。しかしここに来て一気に4種類の新味『メビウス ゴールド・ロースト/ゴールド・クリア・ミント』『メビウス レッド・ミント/パープル・ミント』が追加となったので味わってみよう。
ニオイが少ないから周囲も笑顔を絶やさないで済むというメリットのPTPにさらに⽇本産希少葉たばこ・ゴールド・リーフ採用2種と初のフレーバーライン2種が拡充!
ひと口に加熱式タバコにも2種類ある。高温加熱式を採用しているのが「アイコス」を筆頭に「グロー・センス」を除く「グロー」、「プルーム・エス」「パルズ」で、喫味は強めだがニオイも紙巻きタバコほどではないがそこそこある。
一方「プルーム・テック」「プルーム・テック・プラス」「グロー・センス」の3種類は低温加熱式に区分され、隣で吸っていても気がつかないほどのニオイの少なさが特徴だ。とはいえタバコなので無害ではなく、きちんと体に悪いニコチンは入っているので大人がきちんと自覚して吸うタイプの嗜好品である。
低温加熱式で最高喫味は今のところ「プルーム・テック・プラス」しか選択肢はない。なので今回の4種類→8種類という専用リフィルの倍増はユーザーにとって待ちかねた変化だと思う。
追加されたのは希少葉たばこ・ゴールド・リーフを採用したJT『メビウス・ゴールド・ロースト』『メビウス・ゴールド・クリア・ミント』の2種と、シリーズ初のフレーバーラインとなる『メビウス・レッド・ミント』『メビウス・パープル・ミント』(各たばこカプセル5+リキッド カートリッジ1・定価 税込500円・2019年11月1日発売)の2種である。
それでは順番に味わっていこう。
「ゴールド・リーフ」でタバコの旨味を出したレギュラー
JT『メビウス・ゴールド・ロースト』
これと『メビウス・ゴールド・クリア・ミント』に採用されているのが数千種類の中から選ばれたタバコ葉品種を、特殊な栽培⽅法で最適な畑で育てたというJT技術の集大成ともいうべき「ゴールド・リーフ」である。
味の基本は従来のレギュラー味や、VAPEによくあるナッツ感のあるたばこ味に区分けされる。しかしそこで終わらず、上質なバージニア種の葉タバコが生み出すようなタバコの”旨味”を感じられるのが特徴だ。
これがゴールド・リーフか。確かに今まで味わったことのないテイストだ。レギュラータイプは紙巻きタバコを連想して挑むとほぼ惨敗するのが基本だが、独特のナッツロースト感はあるものの、葉の旨味が追加されている分、「メビウス・ゴールド・ロースト」は、タバコらしさが強くなった。蒸気も「プルーム・テック」と明らかに違う重みがあって、うまい。
近年はとかく電子タバコとひと括りにされて、その有害性を攻撃されがちだが、もちろんVAPEとは違いニコチンを摂取できるので体に良いはずはない。まさか無毒で体に良いと思っている人などいるのだろうか。ただ加熱式タバコの場合、燃焼しない分、タールはほとんど発生しないのは事実である。
そんな中、周囲にニオイを撒き散らさない低温加熱式タバコは未来のタバコだと思うのだが。海外での死亡事故に関しては、その過半数が粗悪コピーリキッド(しかも大麻入り)で量を増やすための安易な成分追加が原因のはずなのだが、リキッド全部が悪いという流れになってきている。
今回のJTのように安全なリキッド成分を厳選して添加しているメーカーにとっては手痛いことだと思う。あと個人的にはいわゆる大麻的な吸い方がさらに輪をかけて良くないのではないか。吸い込んで成分を吸収するために息を止める、蒸気(元々は煙)を肺の中にとどめる吸い方をして、良いはずがないだろう。
蒸気も煙も、本来はニコチンを肺まで運ぶための媒介物。運び込んだらニコチンを適量置いて行って、そのまま吐く息とともに出ていくのが自然だと思う。成分がグリセリンなどのオイルでも煙でも、肺にため込んで吐く息が透明なのだったら、内部に取り込んだということになるではないか。これは不自然である。
「ゴールド・リーフ」の旨味に天然メンソール!
JT『メビウス・ゴールド・クリア・ミント』
もう一つの「ゴールド・リーフ」採用リフィルが『メビウス・ゴールド・クリア・ミント』。果たしてゴールド・リーフはメンソールを添加した後でも感じることができるのか。
吸ってみると清涼感はそんなに強くない。控えめメンソールで、吐き出した蒸気に「メビウス・ゴールド・ロースト」と同様、旨味が乗ってくる。バランスが非常に良く、タバコ感のある味わいに程よい清涼感を追加する、加熱式に最適なバランスの良い仕上がりだと思う。
使用しているメンソールも天然メンソール100%ということで、ケミカルな刺激もなく、実に自然な清涼感だ。これは万人うけするタイプだと思う。
赤はアップルの赤! 程よい清涼感でほんのり甘い
JT『メビウス・レッド・ミント』
「プルーム・テック」専用リフィルではとっくにおなじみのフレーバーラインが、やっとプラス用にも登場してくれた。ちなみにこのレッドは唐辛子ではなく、りんごの赤だ。
甘みのあるアップルフレーバーに冷感のある天然メンソールが追加されており、その刺激はやはり強すぎず心地よい程度の清涼感に抑えられている。雑味はなく、すっきりクリア。VAPEの高級リキッドのようでいて、ニコチンも摂取できるのはうれしい。
紙巻きタバコから切り替えて時間が経った人は、特有のタバコ感が苦手になる人も多いが、『メビウス・レッド・ミント』なら大丈夫なはずだ。
流行りのベリーメンソール!
JT『メビウス・パープル・ミント』
高温加熱式から低温加熱式、果てはVAPEまで人気なのがベリー・メンソールだ。つまりこのパープルはぶどうカラーである。「メビウス・パープル・ミント」は、ベリー特有のほんのり甘酸っぱい味わいを、天然メンソールの爽快さで包み込んだ味仕立て。
これはワインのようなクセがほんのりあるところが、おいしい。これも加熱式タバコユーザーならほとんど気にいるのではないか。「レッド・ミント」が少し甘すぎると感じるなら、この引き締まった程よいベリー感とクールなメンソールのハーモニーが向いていると思う。
入手は全国のタバコ取扱店、スーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。
公式サイトはこちら
photo by 清水葉子