激辛ブームに殴り込み!? 駅ナカ自販機で買える旨辛中華系スープ『旨辛 麻婆スープ』を飲んでみた
昨年「気仙沼産ふかひれ使用 ふかひれスープ」で話題となったJR東日本ウォータービジネスの「acua<アキュア>」ブランドに新たなラインナップが登場。それが『旨辛 麻婆スープ』である。そう、ついに第4次激辛ブームの波が自販機にまで到達してしまったのだ。花淑と唐辛子の辛味と大豆そぼろを加えた本格的な味わいを味わってみたい。
大豆そぼろ入りで小腹を満たすのにぴったり。本当にこれが自販機で売っているのかと驚かされる1品
「acua<アキュア>」はJR東日本ウォータービジネスがエキナカを中心に展開するオリジナル飲料総合ブランド。2015年に発売したスープカテゴリーで販売した高単価商品のヒットを受けて、2016年度に「贅沢デミグラススープ」を発売したところ大好評となった。続く2017年、2018年と新商品を展開し売り上げを伸ばし続けている。
同カテゴリーではコーンスープやおしるこなどが定番商品だが、同社はバリエーションを豊富にすることを選択。そういえば辛い物がないな、と感じた同社は第4次激辛ブームの波に乗り、気軽においしく飲める本格的な辛いスープなら需要があるのではと考えて今回の開発に踏み切った。
そうしてできたのが旨辛中華系スープ『旨辛 麻婆スープ』(190g缶・希望小売価格 税込140円・2019年12月3日発売)である。昨年の「気仙沼産ふかひれ使用 ふかひれスープ」に引き続き永谷園と共同開発した本格的なスープを目指した新商品だ。
何が本格的かというと、飲み物なのに花淑、唐辛子、豆板醤、ごま油と中華料理屋の厨房のような原材料が使われていること。開発担当者ですら「自販機で販売する飲料を作っているのだろうか」と戸惑うほどの徹底ぶりだ。
さらにすごいのは、今注目されているフェイクミートである大豆そぼろが入っていること。具材入りにしたことで、小腹を満たすことを目的をしっかりと満たそうというわけだ。しかも大豆だから女性も気兼ねなく飲めるという配慮付き。さっそくその味わいを確かめてみよう。
すっかりと冷めてしまっているので容器に移してレンジで温めてからいただく。600Wで大体1分40秒ほどで程よく湯気が立つ程度に温まった。もちろん自販機ではあたたかい状態で販売されているのでご安心を。
香りはまさに中華そのもの。豆板醤の香りがなんとも食欲をそそるのだが、これが缶に入っていたと思うと開発担当者の気持ちがよくわかる。ではいただきます。
旨味がぎゅっと凝縮された味わい。意外とあっさりとしていてごくごくと飲み続けられる。辛味についてはほんの少しピリッとするアクセント程度。かと思いきや、底に香辛料が溜まっていたのだろう、飲み進めるごとに刺激がどんどんと強くなっていく。激辛ブームに殴り込みをかけるにはパンチが足りないが、身体を温める目的なら十分すぎる辛さだ。苦手な人にはツライレベルだろう。
小腹を満たす大豆そぼろはスプーン2杯ほどの量。しっかりと咀嚼ができるのはいいのだが、あっさりとした味わいが少し残念。もう少し味がついていればもっとおいしく楽しめた。缶の場合底の方に溜まっているので、一気に流し込むのがコツだ。
あったかいだけでなく中華ならではの旨味と辛味がブレンドされた味わいは、寒い冬のホーム上で温まるのにぴったり。大豆そぼろがご飯を食べているような安心感をもたらしてくれるから、ちょっとポジティブな気分になりたいな、と思ったときにピッタリだ。
JR東日本のエキナカにあるアキュアの自販機、JR東日本ウォータービジネス通信販売等で発売中。
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photo by オノダナオ