2010年の味復刻版 vs 既存品『キリン 氷結 復刻版シチリア産レモン/復刻版グレープフルーツ』【飲み比べ】

10年前の自分を思い出す、この味

 

発売以来人気を集めている果実系の缶チューハイ「氷結®️」シリーズ。社会環境や客層による嗜好の変化に合わせ、味覚・デザインを進化させてきている。その時代を反映させる味やデザインの違いは? 中でも人気の柑橘系2種を、発売当初のパッケージと味で期間限定で復活させた。『キリン 氷結®️復刻版シチリア産レモン(期間限定)』キリン 氷結®️ストロング 復刻版グレープフルーツ(期間限定)』を既存品と飲み比べてみた!

 

缶チューハイのロングセラー「氷結」シリーズ、その10年前の味が帰ってきた!

酒類市場の中でも、缶チューハイの人気は伸びの一途だ。キリンビールが発売した初の缶入りチューハイ「氷結®️」シリーズも、2001年の発売から今年で19年になるロングセラー商品。
 
社会環境や消費者の嗜好の変化に合わせ、味覚・デザインともに進化を続けてきたというが…果たしてどの位違いがあるのかが気になるところ。その違いを比べるチャンスがやってきた。柑橘系2種類から、10年前の復刻版が期間限定で今年2月12日に発売される。飲兵衛の記者としては、既存品と飲み比べてみなくては!

当時の味とパッケージを再現した『キリン 氷結®️ 復刻版シチリア産レモン(期間限定)』

 

当時の味とパッケージを再現した『キリン 氷結®️ストロング 復刻版グレープフルーツ(期間限定)』

 

 

Back to the 2010! かなりのスッキリ感
『キリン 氷結  復刻版シチリア産レモン(期間限定)』

 

『キリン 氷結®️ 復刻版シチリア産レモン(期間限定)』(1缶350ml・CVS店頭実勢価格 税込156円・2020年2月12日発売と既存品のパッケージを比べてみる。
 
復刻版は濃い青でキンと冷たい氷のような印象だ。氷結、という単語がよく似合う。
 
比べて既存品のパッケージは、水色と大きなレモンのイラストで、みずみずしい印象だ。
 
缶を開けると、香りは強くない。鼻を近付けると、甘さを感じさせるレモンジュースのような香りが。しかし一口飲んでみると、甘さはそれ程感じない。やや苦味があり、スッキリとしている。飲みやすいが薄いので、レモンウォーターのような印象だ。多少だがアルコールのにおいが残った。
 
次いで既存品の缶を開けると、レモンピールの良い香り! グラスに注いだ色を比べると、どちらも透明で変わりはない。一口飲んでみると、レモンの果汁感が広がる。残る後味もレモンの風味。復刻版は果汁2.5%だが、既存のものは果汁2.7%。生搾りというわけには行かないが、果汁感は既存品の方がずっと多い。
 
比べると、復刻版の方が炭酸が粗くパンチがある。既存品は、口に含んだ時の炭酸の当たりが優しい。それでいて、しっかりと弾ける。
 
アルコール度数は5%。復刻版は6%なので、時代に合わせてアルコールが低くなっている。既存品はジューシー感や甘さが増しているのに、カロリーは低い。既存45kcalに対して復刻版は49kcal(100ml当たり)だ。
 
 

Back to the 2010! 思った以上にガツンとくる
『キリン 氷結 ストロング 復刻版グレープフルーツ(期間限定)』

 

次に「氷結®︎」シリーズの中でもアルコール度数の高い「氷結®︎ STRONG」のグレープフルーツ。まずはパッケージを比べてみよう!
 
『キリン 氷結®️ストロング 復刻版グレープフルーツ(期間限定)』(1缶350ml・CVS店頭実勢価格 税込156円・2020年2月12日発売は、黒がベースで何とも強そう! ストロングの名をまさに体で表している。こうなると「氷結®︎」特有のボコボコした表面の加工も、強さの象徴に見えてくる。
 
対する既存品のパッケージは、青と水色がベースで氷水のような印象だ。大きくグレープフルーツがあしらわれていて、フレッシュな印象。
 
復刻版の缶を開けると、強めのアルコールの香りに混ざって、ややグレープフルーツの香りもする。グラスに注ぐと、粗めの炭酸が弾けた。色は透明でクリア。爽やかそうだが、アルコールは8%と高め。
 
一口飲んでみると、グレープフルーツよりも先にウオッカの味が先に来る。鼻を抜ける感じが、8%よりも高いアルコール度数を錯覚させた。後味の苦味はグレープフルーツの風味と言われたらそんな気もするが、アルコールの苦味。果汁感よりも酒感が勝るので、これは酔える缶チューハイだ。炭酸の刺激も相まって、強い酒が好きな人に良さそうではあるが…。
 
既存版の缶を開けると、復刻版よりもグレープフルーツの香りが強い。スッキリとしたいい香りだ。グラスに注ぐと、白濁している。照らし合わせてみると、果汁は3.7%と同じだ。既存版はアルコール度数が9%と、復刻版よりも高めになっている。カロリーは復刻版の63kcalに比べて低く、55kcal(100ml当たり)。
 
一口飲んでみると、復刻版よりもグレープフルーツの果汁感がある。比べてみると、口に含んだ炭酸が柔らかい。アルコール度数が高くなったにも関わらず、苦味にもフルーティーさを感じられる。復刻版よりも果汁の甘さがあって飲みやすい。しかし飲み進めると、フワフワした気分になる。しっかり酔えそうだ。
 
そこまで変わりないと思っていた「氷結®︎」シリーズが、ここまで違いがあるとは思わなかった。どちらも復刻版は、酒の味が強い。しかし既存品は、果汁感や甘味が増していて、飲みやすくなっている。確かに、美味しく進化していた!
 
 
 
『キリン 氷結®️ 復刻版シチリア産レモン(期間限定)/キリン 氷結®️ストロング 復刻版グレープフルーツ(期間限定)』(1缶500mlもアリ)は、全国のコンビニ、スーパーなどで今年2月12日から期間限定発売。違いを楽しむチャンス!
 
公式サイトはこちら

記者

アバター画像

玉恵

造形デザイン・カメラマンを経てライターに転身。ライター歴7年。好奇心旺盛でとにかく食いしん坊。北海道のド田舎出身。

この記者の記事一覧

photo by 尹 哲郎

トラックバック