ワインなのにホップ!? 『メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ』の味の新発明が気になる!

フルーティーさとスッキリとした苦味のマリアージュ

 

通常ビールに使われるホップをワインに使ってしまった“新感覚”のクラフトスパークリングワインが、『メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ』だ。若手醸造家がワインにホップを浸漬させるという斬新な手法で生み出した、今までにない香りや味わいの一品だ。気になるその味をためしてみたい!

 

若手醸造家たちだからこそできたワイン改革。ビールのようなワインはどんな味?

メルシャン『メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ』(500ml瓶・参考小売価格 税抜610円・2020年6月2日発売)は、フローラルで華やかなホップの香りと、爽やかでフルーティな味わいが特長のスパークリングワイン。すっきりとした後切れで、甘味・酸味・苦み・香りのバランスに徹底的にこだわり、飲みやすく今までにない香り、味覚、後口の味わいに仕上げている。

 

ちなみに同社が昨年(2019年)発売した「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」は大好評。ワインはその多様性から、ヒットを生み出しにくいと言われている。しかし、2019年3月の発売から2020年3月末までに、シリーズ累計販売数量160万本を突破したという。この勢いから「カジュアルスパークリング」 という飲みやすく・買いやすく・使いやすい、気軽に楽しめるスパークリングワインという市場を開拓しつつある。

 

その最新の醸造技術と醸造施設を有するメルシャン藤沢工場で、良質なワイン原料を研究・選択・開発している若手醸造家たちが、メルシャンのワイン醸造技術・梅酒の浸漬技術と、キリングループのホップ活用技術を組み合わせて作りだしたのが『メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ』

 

ビールもワインも大好きだが、まさかコラボとは。味の想像がつき難いので、とにかく飲んでみたい。

 

苦いのにフルーティー『メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ』

細身のびんがスタイリッシュ。シェアして気軽に楽しめる、500ml の飲みきりサイズだ。

 

ラベルには醸造家がひと手間を考えたレシピブックを表現したアイコン”があしらわれている。ロゴのアルファベットが、ワイングラスになっているなど、雑貨のような可愛らしいラベルだが、カラーが統一されているのでうるさく無い。

 

開封すると、ふわっと香ったのはホップを感じさせる独特の香り。一瞬、ビールのような錯覚を受ける。しかし、もう一度かいでみると、ブドウの香りも混ざって、フルーティー。辛めの白ワイン?と疑問が湧くような不思議な香り。

 

スクリューキャップなので、ワインに慣れていなくても開けやすい

 

グラスに注ぐと、薄い黄金色で細かい泡が全体にたつ。

一口飲んでみると、ホップの香りから、苦味を想像していたからか、意外と甘いことに驚く。フレッシュなブドウの風味と、強過ぎず心地良いスパークリングの刺激。

しかし、甘いと感じたのは一口目だけで、どちらかというと辛口。ただ、単純にワインの辛口とは一味違う。後味に甘味が残らず、ホップの爽やかな苦味を感じる。しかし、ビールのように強い苦味を期待すると裏切られる。スッキリとした軽い苦味だ。

 

そして味わいとはまた違う、フルーティーな香りも不思議だ。どこかにホップを感じるけれど、フレッシュさはブドウ。後味の苦味が爽やかで、香りが後をひく、確かに“新感覚”なクラフトスパークリングワイン。

 

アルコール度数は、通常のワインより低めの8%。ワインが甘い、ワインが重い、そう感じる人はこのスッキリさは、良いかもしれない。口当たりが軽いので、デザートとも相性が良さそうだ。ただ、一口目記者が甘いと感じたのは、ビールを想像していたからなので、デザートカクテルを好む人には、少々辛口かもしれない。

 

ちなみに、スーパーで定番のお惣菜系のおつまみとも相性が良いという。確かにやや苦味のある風味は、ビールのように揚げ物との相性も良さそう。お惣菜の定番、唐揚げやポテトサラダでも、邪魔にならずスッキリと洗い流すような感じで飲める。ビールもワインも好きな記者的には、後味が重くないので、就寝前のひとときでも楽しめそうだと感じた。

 

酒類取扱店やスーパーなどから購入が可能なので、この不思議な味わいを試してみてはいかがだろう。

 

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玉恵

造形デザイン・カメラマンを経てライターに転身。ライター歴7年。好奇心旺盛でとにかく食いしん坊。北海道のド田舎出身。

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photo by 尹 哲郎

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