【2020最新】人気の抱っこひも『エルゴベビー』の選び方!人気アイテムを試しておすすめランキングを発表!【保存版】

 

言わずと知れた抱っこひもブランド『エルゴベビー』。今回は、『エルゴベビー』の抱っこひもの人気商品を2020年最新版として比較検証した。ぜひ購入時の参考にしてほしい。さて、一番コストパフォーマンスが高かったのは…?

 

ベビーキャリア『エルゴベビー』シリーズはなぜ人気?

『エルゴベビー』日本正規総代理店:株式会社ダッドウェイ)のブランド誕生は2003年。ベビー用品の中では比較的新しいブランドだ。にもかかわらず、赤ちゃんを抱っこしているパパ・ママの抱っこひもの銘柄を見ると、『エルゴベビー』の使用率が非常に高い。

実際、ママ向けアプリ『ママリ』のクチコミ大賞2019春においては、抱っこひもの上位3つが全て『エルゴベビー』で占められていた。日本の抱っこひも市場を席巻する定番ブランドといっても過言ではない。
(参考:ママリ記事 https://award.mamari.jp/2019_spring/department/babycarrier/

 

それでは、なぜこれほどまでに人気なのか?

クチコミを見ると、「抱っこするときの体への負担が少ない」「赤ちゃんがごきげんで入っていてくれる」といった声が圧倒的に多い。

 

実際、抱っこの時間が長いと、腰を痛めてしまう親は少なくない。さらに、2人目、3人目の赤ちゃんが生まれると、抱っこやおんぶをしたまま上の子をケアしなければならないため、体にかかる負担はより切実な問題となる。

3児を育てる記者は、これまでいくつかのブランドを使い分けてきたが、お出かけの日や上の子の行事の日には、迷わず『エルゴベビー』を選んできた。なぜなら、出産前から腰痛持ちである記者にとって、最も腰への負担が軽いと感じたからだ。

 

加えて、赤ちゃんの背中はゆるやかにカーブをしていて、この自然なカーブをキープしまま抱っこできるため、赤ちゃんへが落ち着きやすい点も外せない。

 

エルゴ愛用者でも驚く『エルゴベビー』の進化

今回、改めて『エルゴベビー』を使ってみて、様々な改良が重ねられ、安全面はもちろんのこと「よりラクに」「より快適に」という点が強化されていることがわかった。

まず1つは、新生児期から利用できるようになった点。以前は、別途「インファント インサート」と呼ばれる新生児期用の付属品を購入しないと利用できなかった。

 

ところが、今のエルゴベビーは全モデル、インサートが不要。

新生児期には、インサートの上に赤ちゃんを寝かせてから抱っこひもを装着していたが、その手間がいらなくなった。インサートをどこかに置き忘れて、出かける直前に慌てて探す……ということもなくなったし、何よりインサートがない分、軽い!

ADAPT クールエアー

加えて、素材も変化している。メッシュタイプが主流となり、通気性が格段にアップしている。

暑い日に赤ちゃんと抱っこで密着すると暑さはひとしおで、親子で汗だくになっていたが、装着しているときにも通気性が高くムレにくくなったのは大きな改良ポイントだ。

そんなエルゴベビーには、現在3種類のラインナップが存在する。

 

1.ADAPT(アダプト)税込27,500円

2.OMNI360(オムニスリーシックスティー)税込31,900円

3.EMBRACE(エンブレース)税込14,300円

 

スタンダードな①『ADAPT』(アダプト)、プレミアムモデルの②『OMNI 360』(オムニスリーシックスティー)、新商品の③『EMBRACE』(エンブレース)。今回はこれら3種類を順番に紹介する。

 

検証は、生後1カ月の赤ちゃんと同等の身長・体重を持つ乳児の人形で行った。

なお、この記事はダッドウェイ社の広告ではないので念のため。消費者目線で商品検証することをダッドウェイ社に伝えた上での取材記事である。

 

まずはベーシックなモデル①ADAPT(アダプト)を紹介しよう。

 

1:『エルゴベビー』のベーシック「ADAPT」(アダプト)

最初にご紹介するのは、「ADAPT」(アダプト)。『エルゴベビー』のもっともベーシックなモデルである。

今回は、メッシュタイプの「クールエア グレー」(希望小売価格 税込27,500円・発売中)をお試し。

 

 

ADAPTは新生児から成長に合わせてカタチを変えて使うことができる。抱っこなら0カ月~24カ月、おんぶなら6カ月~48カ月まで長く使える抱っこひもだ。

生後6週目までは対面抱きの際に「ヘッド&ネックサポート」を内側に折り込んで使う

昔のモデルでは『エルゴベビー』で新生児を抱っこするためには「インファント インサート」という別売りのクッション状の部品を使っていたが、ADAPTには首のすわらない新生児の頭を保護し、やさしく支えるために「ヘッド&ネックサポート」がついている。

また、赤ちゃんの成長に合わせて赤ちゃんが座るシートのサイズが変えられる「シートアジャスタータブ」がついているのも近年のベーシックモデルの大きな特徴だ。

新生児期の縦向きの抱っこは少々心もとない気もするが、赤ちゃんに合わせた調節をすることで、赤ちゃんの背中のCカーブが自然に保たれ、しっかりフィットして使うことができ、赤ちゃんの快適な姿勢が維持されるという。

引っかかって止まるから安心

全てのバックル周りには、安全用ゴムループがついていて、バックルが誤って外れた場合に、すぐに抱っこひもが取れることをを防ぐ。

ウエストベルトは太め。腰への負荷が分散される

ウエストベルトは背面が太くなっており、荷重の負担がかかる部分の重みが分散される仕組みになっている。

弾力性のある肩ストラップが痛くない

肩のストラップには密度の高いクッションが入っており、肩に食い込んでいくような感じはない。

フード使用

また、ファスナーの中には、赤ちゃんが寝てしまったときのなどに日よけや風よけができるにフードが収納。ポリエステル製で、従来のフードと比べて薄手で涼しげだ。

 

ただ、バックルや着脱テープの数が多く、もう少しシンプルだったエルゴ旧モデルのユーザーだった記者は少々面食ってしまった。「すべての機能を正しく使えるか」という点が最初は不安だが、抱っこのラクさや安全性は旧モデルと比べてアップしているようだ。

 

「前抱っこ」だけじゃない!「ADAPT」「OMNI360」に備わった様々な機能を検証!

『エルゴベビー』の大きな魅力は、1つの抱っこひもを用意しておけば、様々な抱っこができる点。対面抱っこ、腰抱き、おんぶができるほか、ADAPT、OMNI360は肩ストラップをクロスさせる「クロス装着」も可能。

クロス装着

クロス装着にすると、赤ちゃんの重みが、首、背中、肩にも分散され、とてもラク。

パラレル装着

一つ難点をあげるとしたら、肩ストラップをクロスさせない「パラレル装着」と比べると少し装着に手間がかかる点。

もしかしたら、記者が「クロス装着」に慣れていないだけかもしれないが、背中に垂れ下がったバックルをキャッチするのに、どうしても時間がかかってしまう。結果、急を要する抱っこのときには、いつものパラレル装着になってしまいそう…。

ただ、かつて記者がひもを胸の前でクロスする昔ながらのおんぶひもを使用していたとき、最初は手間取ったが、何度も繰り返すうちにすっかり慣れてしまったことがある。

きっと装着は「慣れ」なのだろうと思う。クロス装着の身体的なラクさを踏まえると、ぜひ、この装着にも慣れておきたい。

 

また、ADAPTを使って間もなく3歳(35カ月)の子どもをおんぶしてみたが、肩への負担が少なく、とてもラク。これならどこまでも歩いていけそう!

ちなみに、ADAPT、OMNI360には日本限定「ベビーウエストベルト」が付属している。これは赤ちゃんと抱っこひもを直接つなぐことで、もしものときに赤ちゃんの落下を防止する役割がある。

 

2016年からすべての『エルゴベビー』に標準で付属するようになっているもので、旧来のエルゴ・ユーザーはご存じないだろう。

 

かがんだ際に、万が一赤ちゃんがすべり落ちてしまいそうになったとき、このベルトが地面への衝突を回避してくれるかもしれない。

 

カラーバリエーションは全7種類。※取扱カラーは販売店により異なります。

 

2:プレミアムモデルの『OMNI 360』(オムニ スリーシックスティー)

続いては、スタンダードなADAPTにプラスアルファの機能がついたプレミアムモデル『OMNI360』の「ミッドナイトブルー」(希望小売価格 税込31,900円・発売中)をお試し。

涼しく、軽く、乾きやすいメッシュ製で、とても涼しげ。今、最も売れ筋の商品だという。

ADAPTと同様「ヘッド&ネックサポート」がついていて新生児から使えるが、一つ大きな違いがある。

前向き抱っこは生後5か月以降、赤ちゃんの首が完全にすわり、顔が完全に抱っこひもから出るようになってから

それは、赤ちゃんの首が完全に座る5カ月頃から前向き抱っこができる点。『OMNI360』は対面抱き、前向き抱き、腰抱き、おんぶ、の4通りで、360度、全方位で快適に抱っこができる。

スライドさせるだけだから簡単

また、抱き方に合せて角度を調整する「エルゴノミックシート」が抱っこの向きを変えた時でも赤ちゃんの自然な姿勢を支え、快適さが続くという。

成長に合わせて着脱テープでシートの形状を変えられる

赤ちゃんを包み込むシートのつくりを見ると、ADAPTと比べて、お尻の部分が立体的な構造になっている印象を受ける。

赤ちゃんの体にフィット

抱っこの方法にあわせて、その赤ちゃんの曲線的な体形にしっかりとフィットしそう。価格は先に紹介したADAPT クールエアの定価よりも4,400円高いが、それも納得の多機能さ。

腰全体に重さが分散されて、ラク

さて、実際に装着してみると、ADAPTと同様、赤ちゃんの荷重をウエストベルトが分散し、身体的な負担が軽減される。

シートが赤ちゃんの丸みの体形にピタリとフィット。これなら心地よく眠ってくれそう。

肩ストラップは弾力があり、食い込まず痛くない

親の腰と肩への負担はADAPTと大きな違いは感じないのだが、「赤ちゃんにとって心地よさそう」という点では『OMNI 360』に軍配が上がる。

 

抱っこは0カ月~、おんぶは6カ月~48カ月まで。アダプト同様に、フードと赤ちゃんの落下を防ぐ「ベビーウエストベルト」つき。

カラーバリエーションは10種類。※取扱カラーは販売店により異なります。

 

「前向き抱っこ」が可能な『OMNI 360』赤ちゃんの反応は?

さて、この『OMNI 360』は前向き抱っこができる。参考までに、前向き抱っこのメリットとしては

・大人と一緒の景色を見られる

・赤ちゃんの好奇心を刺激できる

・ママパパも赤ちゃんも正面を向いて写真が撮れる

という感じ。

前向き抱っこで機嫌が直ることも

一方で、まれに前向き抱っこの“アンチ派”とも遭遇する…。

子育て経験のある年配の女性は、おんぶスタイルが主流だったため、前向き抱っこを見ると少々面食らうこともあるようだ。

 

いずれにせよ、記者の体験した限りでは、前向き抱っこだと、赤ちゃんのぐずりが不思議とおさまることは何度もあった。また、「抱っこのオプションが増える」ということは、赤ちゃんがぐずったときの切り札がそれだけ増えるということになるので試してみてほしい。

 

3:新生児期に特化した新商品『EMBRACE』(エンブレース)

3つめは、4月に発売された新商品、新生児期に特化したニューボーンキャリア『EMBRACE』をご紹介。今回は、「オックスフォードブルー」(希望小売価格 税込14,300円・2020年4月発売)をお試し。

先に紹介した2つのベビーキャリアと比べて安く、プレミアムモデルの『OMNI 360』の半額以下だが、その代わりに、使用できる期間は0カ月~12カ月までと短く、おんぶは不可。ただ、首が完全にすわった5カ月ごろから前向き抱きは可能だ。

ヘッド&ネックサポートもしっかり厚みのある作り

他の2つのベビーキャリアよりも機能は少ないが、EMBRACEの一番の魅力は、初めての抱っこをラクにしてくれる点。ストレッチのきいた素材で、ADAPTやOMNI360と比べてソフトなストレッチ素材を使用。また、とても軽い。

軽量でコンパクトなので、持ち歩きにも便利

軽量でコンパクトになるので、ベビーカーでのお出かけ時に持参していくのもアリだろう。

 

『EMBRACE』はどうやって使うの? 新生児対面抱きをやってみよう

他の2つよりかなりシンプルに作られているので、ADAPTやOMNI360などの抱っこひもに慣れた人は「どうやって使うの?」と疑問に感じるかも。

 

 

新生児の対面抱きの際は、正面のロゴマークが自分側に来るように持ち、上写真のようにウエストベルトを2回折り返す。

ラベルが見えるように調整しよう

胸下の位置にウエストベルトをあて、バックルを止めてしっかりと締める。Bのラベルが見えるように調整して、ベビーキャリアを中央に寄せる。

 

新生児抱きをする2ヶ月くらいまでは、腰ではなくみぞおちのあたりで締めるので、帝王切開のキズを抱えている場合でも、わりと早い段階で使うことができるようになりそう。

ヘッド&ネックサポートで耳の下まで覆い、首を支える

片手で赤ちゃんをしっかり支えながら、体にフィットするように脚の間からベビーキャリアを被せていく。

肩ストラップをクロスするタイプの装着は慣れるまで少々面倒だが、肩のストラップが太くストレッチがきいているため、肩に食い込まない。

最後に肩を覆うように肩ストラップを調整して出来上がり!

 

気軽に抱っこできるので、赤ちゃんがぐずったときや、近くへの買い物時のときに便利。新生児期によく使われている布製スリングと比べても、EMBRACEは肩・腰・背中に重みが分散され、とてもラク。

抱っこひもを2個持ちしている家庭もかなり見受けられるが、室内・近場用の「サブの抱っこひも」として使うのもよさそう。

後ろはこんな感じ

使用の目安が12カ月までということで、ちょっと買うのはもったいなく感じられるかもしれないが、産後に大きくダメージを受けた体で抱っこし続けるケースを思うと、その負担は少しでも軽いほうがいい。

 

中には首のすわらない新生児をひたすら抱っこしているうちに手首を痛めてしまう女性も少なくない。そんなときに、気楽に抱っこできるツールがあると、気持ちも軽くなりそう。

前向き抱っこは生後5カ月以降、赤ちゃんの首が完全にすわり、顔が完全に抱っこひもからでるようになってから

ちなみに、前向き抱っこの際には、肩ストラップは肩を覆わずに使用する。

 

カラーは「オックスフォードブルー」「グレー」「ブラック」「バーガンディー」の4色。

初めて抱っこひも購入を検討する人は「抱っこひもって洗濯できるの?手洗い?」と不安になるかと思うが、心配無用! 3型ともに、洗濯機で洗濯が可能なので衛生面も安心だ。

 

いくら涼しい素材になったとはいえ、赤ちゃんとの密着は汗をかきやすいもの。小さいうちはよだれが染みるシーンも多いので、洗濯できる点は実は重要なポイントだ。

洗濯方法は、すべてのバックル、着脱テープを留め、すべてのストラップをまとめゴムからはずしてネットに入れれば、洗濯機使用可能とのことだ。

うまくたためばこんなにコンパクトになるので、洗濯時だけでなく持ち運ぶ際にも場所をとらないのもうれしい。

 

ずーっとメインで使うなら売れ筋の『OMNI 360』がおすすめ!

エルゴベビーが世界中のママにアンケートをとったところ、子どもが2歳になるまで親は1日の間に1.6時間抱っこしているという。2年間を時間で換算すると、約1,200時間も抱っこひもを使うことになる。

新生児を腕で抱っこし続けるのは大変だから…

例えば、上の子を遊ばせながら、下の子を抱っこひもに入れて歩き回る…なんてことを考えると、もっと長い時間になる可能性だってある。つまり、これだけの長い時間使うのであれば、赤ちゃんも親にも負担が少ないものを選びたい。

今回3つのラインナップ全てを試してみて、値段と使い勝手の面から一番おすすめしたいのが②の『OMNI360(オムニスリーシックスティー)』。続いて『ADAPT(アダプト)』『EMBRACE(エンブレース)』と続く。

『OMNI360』の抱っこのラクさに加え、赤ちゃんの曲線的なカーブを支える緻密な立体感は、他ブランドの抱っこひもにもなかなか見られない。

 

親も腰や肩をいためることなくラクに抱っこできて、赤ちゃんもご機嫌にいてくれることを思えば、買うときには少々高く感じても、使い終えた頃にはおつりが返ってきたような気持ちになれるのではないかと思う。

コストパフォーマンスの面では①の『ADAPT』に軍配が上がる。

親の身体的な負担の面では『OMNI360』とほとんど差異がなく、長時間抱っこが必要となる日でもラク。おんぶや対面抱っこをしてアクティブに動くときには、スタンダードな『ADAPT』もおすすめだ!

③の『EMBRACE』は、使える期間は12カ月と短いが、出産前から室内・近場用の「セカンド抱っこひも」として用意しておくと、初めての抱っこがグンとラクになりそう。『ADAPT』や『OMNI360』と合わせて購入するのがおすすめだ。

抱っこひもは、親だけでなく、子どもも快適に使えるものがベスト!

 

抱っこの時間が長くなると、ジワジワと親の体に負担が蓄積されていく。値段も大切なポイントだが、長期間使うことを踏まえてぜひ「親子の体にフィットしたもの」を選びたい。

 

エルゴベビーの抱っこひもは、ダッドウェイ公式オンラインショップ、ほか正規取引店舗にて購入可能。

 

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清見 なみ

フィットネスや美容の記事を数多く執筆しているライター。小学生の頃からドラッグストアコスメが大好きで、偏愛歴は長い。

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