【日本酒入門に最適】甘くて軽い飲み心地の『吉乃川 酒蔵の淡雪スパークリング』『サケ トニック』とは?【ファミマ限定】
日本酒デビューをしたいと考えているあなたにおすすめしたいのがファミリーマート限定発売の『吉乃川 酒蔵の淡雪スパークリング』と『サケ トニック』。日本酒の旨味と甘さをベースに、アルコール度数を抑えてカクテルのような飲みやすさを実現した新スタイルの味わいを確かめてみよう。
創業472年の老舗酒造とファミリーマートのコラボ商品
新潟県長岡市老舗蔵元「吉乃川」は、1548年(天分17年)に創業した老舗酒造。日本酒で有名な新潟県で最も長い歴史を歩んでおり、全国新酒鑑評会では王道を行く淡麗辛口新潟清酒で同県最多の29回金賞を受賞するなど名実ともに業界を代表する存在だ。
しかし、昨今のアルコール市場はストロング系などの缶チューハイなどが活気づいている反面、日本酒は日常酒としての需要が下がりつつある。味わいや飲み方の幅広さ、販売方法など様々なことが影響していると考えられるが、日本酒に触れる機会の少ない人、特に20代や女性などにはまだまだハードルが高い。
この状況を打破し日本酒の美味しさを広めるべく、「吉乃川」がファミリーマートとコラボして開発したのが『吉乃川 酒蔵の淡雪スパークリング』と『サケ トニック』(2020年7月21日発売・ファミリーマート限定)である。むろんただの日本酒ではない。どちらも日本酒の新しい飲み方を提案する新スタイルの1本だ。
『吉乃川 酒蔵の淡雪スパークリング』
まずは『吉乃川 酒蔵の淡雪スパークリング』(アルコール度数7%・180ml缶・希望小売価格 税抜298円)から検証してみよう。こちらは女性にも人気のスパークリングタイプで、麹本来の柔らかな甘味とスッキリとした飲み口に仕立てられた日本酒。
スパークリングタイプの日本酒といえば「澪」などが有名だが、これらと全く異なる点がある。それが日本酒には非常に珍しい1合サイズのアルミ缶であること。日本酒がまだ身近なものでない人にとって1升瓶はもちろん4合瓶であっても手が出しづらいが、これなら気軽に購入しやすい。
※東北地方の一部では取り扱いなし。
スリムなフォルムに洗練されたデザインは思わず手に取りたくなる可愛さ。日本酒感をあまり感じさせないのもポイントだ。サイズ感もほどよく、とっくりほどの大きさなので飲み切るのにもぴったり。たまに日本酒を飲みたくなる人や1度にたくさん飲まないという人にも嬉しい量だ。
飲み方は特に指定はないが、日本酒らしくおちょこや小さめのグラスに移し替えると雰囲気が出る。
香りは日本酒らしい華やかさとふんわりとなでるような優しさ。日本酒を飲まず嫌いする人にもこの香りなら抵抗感なく受け入れられそうだ。
それは味わいにも反映されており、とにかく優しく甘い飲み心地が印象的。淡雪の名を見事に表した軽い口当たりは舌の上で溶けるように馴染んでいく。日本酒の中でも異質な味わいではないだろうか。
鼻を抜ける風味は果実酒のような濃厚さ。アルコール7%は一般的な日本酒の半分程度だがチューハイなどと比べると高め。なのに水のように飲めてしまうから恐ろしい。180mlと言わず一升瓶で出してほしい美味しさだ。
炭酸の刺激も軽めで飲みやすく、日本酒の魅力をしっかりと抑えた1本。日本酒デビューをしたい人にもおすすめしたい文句なしの1品だ。
『サケ トニック』
次は『サケ トニック』(アルコール度数5%・350ml缶・希望小売価格 税抜198円・2020年7月21日発売)を試してみよう。吉乃川の純米原酒を使用した日本酒カクテルで、トニックウォーターをイメージした風味の1本だ。
日本酒カクテル自体は珍しくないが、市販品として売られているものは多くない。本商品は日本酒カクテルの代表としても知られている「サキニック」を商品化したもので、日本酒の甘味を感じられるスッキリとした味わいで親しまれている。
ただし原材料にはウォッカや果糖ぶどう糖液糖など実際のレシピとは異なる点も多いため、『SAKE TONIC』という新しいカクテルとして楽しむのが良いだろう。
容器は驚きのプルタブ式のアルミ缶。カクテルとはいえ日本酒をこのスタイルで販売するとは驚きだ。落ち着いた雰囲気を思わせるグレーベースにオレンジピールの香りに合わせたオレンジのアクセントライン。日本酒の持つ上品さを残しながらも親近感のわくデザインでなかなか戦略性が高い。
香りはレモンピールが効いたリキュール。日本酒感はほぼ感じない。
ゴクリと飲んでみた第一印象は、苦味のない甘めのトニックウォーター。炭酸やオレンジピールのおかげですっきりと飲みやすく、程よい甘さでジュースのような味わいだ。普通に飲んでいるととてもじゃないが日本酒らしさはない。
一体どこに吉乃川の純米原酒が隠れているのかというと、後からくる風味にたっぷりと隠れていた。飲んだ後にふぅと息をつくとオレンジピールの香りや果糖ぶどう糖液糖の甘さがスッとなくなり、日本酒らしい優しい甘さと香りが現れるのだ。これはなかなかマニアックな楽しみ方。
つまりチューハイと日本酒の中間(ややチューハイ寄り)に位置する味わいで、日本酒独特の甘さやアルコール感に抵抗がある人にもすんなりと受け入れやすい1本というわけだ。日本酒感がかなり隠れているのでこれを日本酒だと言い切るのはなかなかきわどいラインだが、受け入れやすさという観点ではビギナーにはぴったりだろう。
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日本酒デビューにぴったりの2本。記者のおすすめは『酒造の淡雪』
ファミリーマート限定の日本酒『吉乃川 酒蔵の淡雪スパークリング』と『サケ トニック』を検証したが、まさに日本酒を飲んでみたい人にぴったりの味わいだった。日本酒は香りの強さや味わい深さが美味しさの根本にあるが、それを程よく緩和して魅力だけを残し表現している。
日本酒に興味があるけどどれを飲めばいいのかわからない、日本酒の美味しさを知ってみたいと考えている人におすすめ。特に記者は『酒造の淡雪』が美味しすぎて一気に半分以上飲んでしまったほど。まだまだ外食の機会も増えそうにないし、この機会に試し飲みしてみてはいかがだろうか。
ファミリーマートで発売中。
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photo by 尹 哲郎