薄焼きで挟んだレーズンと発酵バターで構築された『ハーベストフルーツサンド・バター&レーズン」は隙間がおいしい!?
香ばしく焼きあげた「ハーベスト」、発酵バターでホイップしたバター風味のクリームとレーズンをサンドと、要旨を説明しただけでもお菓子ファンならよだれが出そうな『ハーベストフルーツサンド・バター&レーズン』を、食べてみた!
薄焼きビスケットの代名詞「ハーベスト」と、干しぶどうと、発酵バタークリームが構築したおいしさのトライアングル!
東ハト『ハーベストフルーツサンド・バター&レーズン』(8個入り・参考小売価格 税抜265円・2020年9月28日リニューアル新発売)は、ぶどうのイラストとパープルに彩られた秋菓子ど真ん中製品だ。
「ハーベスト」は東ハトを代表する焼き菓子で、1978年発売の薄焼きビスケットのこと。わずか3mmの厚さに焼きあげるビスケットは、何層にも折り重ねた生地を薄くのばして作っていて、この生地の層が独自のサクサク食感を生み出し、お菓子ファンを魅了し続けている。
そんな「ハーベスト」を二枚使い、間に発酵バター(0.05%)を加えてホイップしたバター風味のクリームと、レーズンをサンドして軽い口あたりに仕上げたレーズンサンドが『ハーベストフルーツサンド・バター&レーズン』である。もともと人気商品なのだが、今回パッケージを秋用に衣替えしての再登場だ。
個別包装を開封すると、レーズンとバターの調和した、香ばしさのある甘い香り。厚みを作り出しているのは、外から見るとクリームなのだが、人かじりすると中からレーズンが現れる。
発酵バターのふんわりとした幸せの香りと甘酸っぱいレーズンが、香ばしいハーベスト間で歌い出し、表面の粒々と共に、リッチなおいしさがやってきた。二枚目を食べる時に上のハーベストをとってみると、宮殿の中身みたいな配置が美しかった。ここに住んでみたい。
ホイップバターが幾つも丸いかたまりになっていて、その隙間にレーズンが複数奥ゆかしい佇まいで鎮座。通常この手のクリームはうっすら敷かれている程度なのだが、いい意味で裏切られた。
個別包装を次々破りながら考えたのだが、おいしいのはこの隙間なのでは? この何もない空間こそがおいしいのでは? 音楽だって音の鳴ってない部分が重要と言ったりもするではないか。
秋の午後のひとときをよりゴージャスに過ごしたい人のための決定版お菓子だと思う。
入手は、全国のスーパーマーケットなどで可能だ。
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photo by 尹 哲郎