凍った道路の転倒対策に!普段靴にも取り付けられる『CAMP アイスマスター ライト』を実際に装着してためしてみた
新型コロナウイルス感染防止のため例年以上に出歩くことが減っているとはいえ、本格的な冬を迎えた日本では積雪や路面凍結の危険にも向き合わなければならない。登山靴メーカーのキャラバンが取り扱う『CAMP アイスマスター ライト』は、本来、登山靴に装着して残雪期や夏山の雪渓歩きなどで用いられる登山のための道具。でも、実はアウトドアの場面だけでなく日常生活圏でも大活躍する機会がある。それが、降雪時とその後の路面凍結の転倒対策。普段履いているブーツやスニーカーなどへ簡単に装着できて、滑りやすい積雪路面や路面凍結対策に効果を発揮する優れもの。早速、付け心地や履き応えも合わせて紹介していこう!
凍った道路で転倒する恐怖は『CAMP アイスマスター ライト』で解消!
「登山靴のキャラバン」として様々な登山用品を手がけている株式会社キャラバン。今回紹介する『CAMP アイスマスター ライト』(S/M/L/LLサイズ・価格 税抜5,800円・発売中)は同社取扱いブランド「カンプ」の商品で、登山などで使用される靴底に歯をつける※本格アイゼン(クランポン)の手軽に使える軽アイゼンに分類されるタイプだ。
※残雪期や夏山の雪渓歩きなど雪の上を歩く際に滑り止めとして靴底に装着する、金属製の爪が付いた登山用具
『CAMP アイスマスター ライト』をはじめとしたチェーンアイゼンは、そもそもが登山などのアウトドアでの使用を想定しているもの。耐久性と装着性に優れたシリコンラバーと、ステンレスチェーンで雪道歩行をしっかり手助けしてくれるのだ。
本格的な冬模様となった日本だが、今シーズン日本海側を中心に大雪の被害が発生していることは、ニュース等でよく見かけているはず。都心でも初雪を観測したが、今後ひょっとしたら積雪などで交通機関のマヒや路面凍結の恐れもある。
雪国と違い、積雪対策がそこまでされていない(慣れていない)都心部では、僅かな積雪があっただけでも翌日は凍った路面でスリップしたり転んでしまうことが多々発生する。しかし、日常的に発生することではないため、そこまで路面凍結や積雪に備えられていない……という方も多いのではないだろうか。
記者は高校時代に登山部に所属していたため、雪山登山でガッチリとしたアイゼン(クラムポン)を装備した経験がある。野球のスパイクよりも大きく鋭い12本爪を靴底に装着することで、雪山を一歩一歩踏みしめるように歩くのだが、さすがに道路が整備された市内では危なくて使えない。
その点『CAMP アイスマスター ライト』のようなチェーンアイゼンは、同ブランドの『CAMP アイスマスター R』を更に軽量コンパクト化したライトタイプ。
耐久性と軽量性に優れるステンレススチールを採用し、シリコンラバーを薄く爪を短くすることで従来モデルと比較してLサイズで約155g、Mサイズでは約148gペア重量から軽量化が図られているので日常使いにも最適!
ということで、まずは普段から使用している靴に装着してみることに。
もともと靴に履かせる構造となっているため、シリコンラバーに靴の先をくぐらせるようにしてから、かかと部分に伸ばしてフィットさせる。そしてベルトを通して締めれば完了。一度付け方がわかってしまえば、片方30秒、計1分もあれば装着できた。
忙しい朝、扉を開けたら道が凍っていたというときでも、玄関に『CAMP アイスマスター ライト』を常備しておけば、安全に出勤や通学ができるだろう。しかもサイズによって色分けされているので、家族分あってもすぐに判別できる。専用のPVCハードケースは手のひらサイズでかさばらないため、陽射しが出てきて路面の状態が戻ったら、取り外してカバンにしまえばOKだ。
ちなみに、記者の足のサイズは27.5cm。緑色のMサイズでもラバーを伸ばしてギリギリ装着できるが、青のLサイズの方が無理なく装着しやすい。それぞれ適応サイズがあるので、ぜひサイズ感を参考にしてほしい。
気になるのは歩く際の安定性だろう。雪や路面凍結していないアスファルトの道路上では、ゴリゴリとした歩き心地にはなってしまうが、アイゼン爪が小ぶりなので危険を感じるほどではない。
もちろん、使用するときは積雪や路面凍結している場合に使用するのが前提なので、歩行時は爪の部分が氷に刺さりチェーン部分が雪に食い込んでスリップを防いでくれるというわけだ。
車を運転する人なら、夏タイヤにチェーンを巻くイメージに近いかもしれない。
改めてサイズごとに紹介。それぞれサイズによって色が分けられているのが特徴だ。Sサイズ(適応サイズ:23.0~24.0㎝)は赤色。
緑色はMサイズ(適応サイズ:24.5~25.5㎝)。
Lサイズ(適応サイズ:26.0~27.0㎝)は青色。
そしてLLサイズ(適応サイズ:27.5~28.5㎝)はオレンジ。
本来の登山用途である残雪期や夏山の雪渓歩きだけでなく、路面凍結や積雪の際のタウンユースでも大活躍できる『CAMP アイスマスター ライト』。路面凍結の際の転倒対策グッズを探していた方には、ぜひ注目してほしいアイテムだ。
詳細は公式サイトをチェックしてみて。
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photo by 尹 哲郎