インパクト・ファースト!『日清焼そばU.F.O. 白い濃い濃い濃厚ソース』を通常版と食べ比べてわかったこと
焼そばは黒くなくてはいけない、誰がそんなことを決めたのか。常識を打ち砕く『日清焼そばU.F.O. 白い濃い濃い濃厚ソース』。見た目は真っ白、でも焼きそば。その味、確かめずにはいられない!
見た目と味のギャップのためだけに、100回以上の試行錯誤を重ねて誕生。その努力の理由とは?
日清食品「日清焼そばU.F.O.」は、その濃厚なソースの味わいと食べ応えのある中太ストレート麺で人気のカップ焼きそば。カップ焼そばカテゴリーではNo.1の売上を誇る人気商品だ。定番の「日清焼そばU.F.O. 白い濃い濃い濃厚ソース」をはじめ、様々なフレーバーを発売しており、安定した美味しさと驚きを提供している。
そんな中、見た目と味のギャップで驚きを提供したい、という思いから誕生したのが『日清焼そばU.F.O. 白い濃い濃い濃厚ソース』(118gうち麺90g・希望小売価格 税抜193円・2021年2月1日発売)である。
見た目はカルボナーラのような白さなのに、「日清焼そばU.F.O. 濃い濃い濃厚ソース」と同じ、鉄板で炒めたような香ばしい風味や味が楽しめるのだという。同じ味なのに見た目だけを変えるとは、どれだけネタに全力なのかとツッコみたくなる。しかも100回以上もの試作を重ねているというからそっちの方が驚きだ。
ともかく、その清潔そうな見た目から焼きそばのジャンキーな濃厚さが楽しめるのなら確かめないわけにはいかない。
『日清焼そばU.F.O. 白い濃い濃い濃厚ソース』vs「日清焼そばU.F.O. 濃い濃い濃厚ソース」
パッケージは真っ白。普段はうるさいくらいのデザインなのに、なぜか落ち着いた印象を受ける気が……気のせいだった。
よーく見てみると、“無駄に白い!”とか
“フツーのU.F.O.ソース味!!”と書かれていたり…
本家にはない擬音が散りばめられていたりと、いつもの3倍うるさい。
作り方はいつもどおり。中の小袋を取り出してお湯入れ3分。
湯切りをするところまではなんら違和感なく進む。問題はここから。
「液体ソース」をかけても麺が黒くならない。そう、白いままなのだ。比べてみるとその色のギャップがよく分かる。だが、漂ってくる香りは紛うことなき焼きそば。若干薄く感じなくもないが、眼を閉じていれば全く分からない。
ちなみにふりかけも異なっていて、赤いオリジナルスパイスとなっている。
早速食べ比べ。まずはいつものから。
濃厚ソースのガツンとした旨味とコシのある麺の食べ応え、口の中を一瞬で支配する様なジャンキーな味わいがたまらない。
対する『日清焼そばU.F.O. 白い濃い濃い濃厚ソース』はというと、こちらも濃厚ソースの旨味と麺の食べ応えが美味しい味わいに仕上がっている。正直、色さえ黒ければ何の疑いもしないほどのクオリティだ。100回以上の試行錯誤はダテじゃない。
だが、食べ比べをしてわかるその若干のインパクトの薄さ。というのも、『日清焼そばU.F.O. 白い濃い濃い濃厚ソース』は少々まろやかな味わいで上品さを感じるのだ。塩辛さが足りないのか、ジャンキー感が薄い。おそらくそれを補うために「あとかけふりかけ」に黒こしょう、クローブ、赤唐辛子を入れた「オリジナルスパイス」を採用しているのだろう。ピリッとした刺激や風味がプラスされている。
また、具材はキャベツだけのシンプルな構成。通常なら入っている味付豚肉が無い分、食べ応えや旨みなどが若干物足りない。ちなみに、通常より麺が10g少ないのも気になるところ。味は別にしても、見た目と味のギャップに10g減るのはちょっと損した気分。
ただ、悪いところばかりではない。味がマイルドになった分、薄味好きの人にはちょうどいい濃さだと思うしなにより糖質や塩分が少ないのは大きなメリット。豚肉がないからベジタリアンやヴィーガンの人にも食べやすい(ポークエキスなど入っているが)。そして見た目と味のギャップのエンターテインメント性に驚かされたのは確かだ。
全国のスーパー、コンビニで発売中。
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photo by 尹 哲郎