【ノンアル日本酒】辛口大吟醸日本酒の味がする!? 月桂冠『スペシャルフリー 辛口』と、リニューアル『スペシャルフリー』
月桂冠が発売するノンアルコール日本酒に辛口『スペシャルフリー 辛口』が新登場! 甘さを抑え、大吟醸ならではのフルーティな香りや淡麗な味わいを再現した辛口飲料だ。パッケージをリニューアルした『スペシャルフリー』とともにその味を確かめてみよう。
50種類以上の素材から試行錯誤の末に再現した大吟醸の香りや味わい
2019年に発売された『スペシャルフリー』は、月桂冠が販売するノンアルコール日本酒。大吟醸酒の香味に近い味わいを再現しており、健康意識の高まりや飲酒運転防止、さらには飲酒の楽しみ方の拡大など様々なシーンで活躍している。
新たに登場した『スペシャルフリー 辛口』は『スペシャルフリー』と比べて甘さを抑え、大吟醸酒ならではのキレやコクを重視した1本。すっきりとした味わいと軽やかさに重点を置き、より日本酒好きの人々に向けた味わいを目指して開発された。
驚くことに『スペシャルフリー 辛口』と『スペシャルフリー』は、日本酒の原料となる米や米麹を一切使用していない。つまり、日本酒からアルコールを取り除いた引き算の手法ではなく、1から味を作り出す足し算の手法で作られている。
だが、本当にこれで上手く再現できているのだろうか。パッケージをリニューアルした『スペシャルフリー』とともに『スペシャルフリー 辛口』の味わいを確かめてみよう。
『スペシャルフリー』リニューアル版を飲んでみた
まずはパッケージをリニューアルした『スペシャルフリー』(245ml瓶・希望小売価格 税込390円・2021年9月上旬発売)から。糖質0なので、日本酒NGの方や健康を意識したい人にもおすすめの1本。大吟醸酒らしいフルーティな香りと甘さが特徴の味わいだ。
パッケージは、透明感を重視したデザインから視認性を重視したデザインへリニューアル。商品名の『スペシャルフリー』を太字にしたり、「日本酒テイスト飲料」の文字緑色で表記したり、これまで透明背景に書かれていた「ノンアルコール・糖質ゼロ」の文字を黄金色の帯に表記して目立たせたりとメリハリの効いた配色となった。キャッチフレーズは「コクのある味わい」。
グラスに注いでまずは香りを楽しむ。大吟醸をイメージしているだけあって、りんごのようなフルーティな香りが印象的だ。
飲んでみてもかなりの甘口で、かなりクリアな味わい。大吟醸の感覚もあるが、ある意味アップルテイストのような気も。ただ、余韻のふわっとした風味や少しピリッとするような刺激は日本酒的なフィーリングを出している。雰囲気を楽しむにはぴったり。
月桂冠『スペシャルフリー辛口』を飲んでみた!
続いては新商品『スペシャルフリー辛口』(245ml瓶・希望小売価格 税込390円・2021年9月6日発売)。香料や香辛料、アミノ酸、さらに50種類以上の素材の組み合わせを試行錯誤することで、『スペシャルフリー』から甘み成分を取り除きながらもキレやコクを出しているという。
パッケージのベースは先ほどと同じだが、背景に銀色や黒色といったのエッジのきいた色を採用し、商品名を赤字で表記することで辛口をイメージさせるデザインとなっている。キャッチフレーズは「淡麗な味わい」。
さすが辛口だけあって、香りからは甘さをほとんど感じない。
それは味わいも同じで、『スペシャルフリー』と比べると断然甘さ成分が無くなっている。キャッチフレーズの通り「淡麗な味わい」と表現すべき味わいだ。ややコクが物足りない気もするが、それでもかなり善戦していると思う。
甘みに隠れていた苦みや辛みなど、日本酒らしい要素は感じやすくなっており、クリアな味わいながら、後味にはこれらの要素がしっかりと残るから意外とハマる人も多そう。月桂冠の熱意を感じられる1本だ。
記者おすすめはぬるめの人肌
ノンアルコール日本酒としてかなり再現率が高くなった『スペシャルフリー 辛口』。もう少しコクや旨味が加わるとうれしいが、ノンアルコール日本酒としての味わいはしっかり確立できている。甘さがなくなったことで食中酒としても楽しめそうだ。
ちなみに、月桂冠のおすすめの飲み方は冷やだが、記者個人ぬるめの”人肌”がおいしく感じた。淡麗さは無くなるが、香りやコクなどがはっきりと出て味わい深くなる。もちろん肌寒い時期にもなってきたし、熱燗で飲んでみるのも面白そうだ。
全国のスーパー、コンビニほかで発売中。
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photo by 尹 哲郎