【比較】ペットボトル フルーツティー特集・クラフト系紅茶6種飲み比べ
昨今、こだわりの味わいを追求したクラフト飲料が多く発売されている。中でも紅茶はフルーツとの相性が良く、様々な香りや味わいとのブレンドを楽しめるフレーバーティーが続々と登場。自由に紅茶を楽しめる時代となったのだ。そこで今回は『ペットボトルフルーツティー特集』と題して、6種類のこだわりのフルーツティーを飲み比べしてみよう。
もはやフルーツが主役!? 果汁をたっぷり使用した紅茶たち
フルーツティーといえば、手軽に飲めるレモンティーが多くの人に親しみのあるフレーバーではないだろうか。「紅茶花伝」や「キリン 午後の紅茶」といった有名ブランドでも、ミルクティー、ストレートと並ぶ3大フレーバーとして愛されてきた。そんな中、クラフトブームの影響もあり、特定のフルーツに注目したペットボトル紅茶が棚に並ぶようになった。中には紅茶よりもそのフルーツに力を入れた商品があるほど。
そこで今回は、フルーツティーに注目した飲み比べ企画『ペットボトルフルーツティー特集』を開催。それでは1本ずつ、飲んでいこう。
『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりオレンジティー』
1本目は、コカ・コーラシステム『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりオレンジティー』(440ml PET・希望小売価格 税込151円・2021年3月8日発売)。同社「ミニッツメイド」で使用されている100%オレンジ果汁を使用したフレッシュ感を大切にしたクラフトティーだ。
鼻を近づけると、プチっと粒が弾けたようなオレンジの濃厚な香りが鼻孔を刺激する。フレッシュ感のある良い香りだ。それは味にもしっかりと現れていて、口に入った瞬間甘酸っぱい味わいが感じられる。
「紅茶花伝 クラフティー」は仕上げにはちみつを使ったやさしい甘味仕上げが特徴だが、『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりオレンジティー』はこれがばっちりとハマっている。紅茶やオレンジの持つ渋みや酸味など上手く馴染み、これらの味わいを消しすぎず嫌味なく楽しめる仕立てなのだ。1本目にして、フルーツティーの良さを存分に味わえた。
1本あたりのエネルギーは118.8kcal、糖質は約29.4g
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『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりピーチティー』
2本目は同じくコカ・コーラシステム『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりピーチティー』(440ml PET・希望小売価格 税込151円・2021年3月8日発売)。同社「ミニッツメイド」で使用されている100%ピーチ果汁を使用した紅茶感が楽しめるクラフトティーだ。
キャップを開けると同時にそのみずみずしい桃の香りが広がる。目の前に桃があるような臨場感。飲んでみると、はちみつの甘みとの相乗効果で果実感あふれる味わいだ。
その一方で中盤からはすっと紅茶の風味がしっかりと感じられるようになる。「紅茶花伝 クラフティ―」は「紅茶花伝 ロイヤルレモンティー」の2倍のセイロン茶葉を使用しており、その魅力も余すことなく楽しめるのが『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりピーチティー』といえるだろう。
1本あたりのエネルギーは123.2kcal、糖質は約30.8g
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『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりレモンティー』
「紅茶花伝 クラフティー」シリーズ、最後の1本はコカ・コーラシステム『紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりレモンティー』(440ml PET・希望小売価格 税込151円・2021年10月11日発売)。国産トップシェアの瀬戸内レモンを使用した、“レモンが主役”がコンセプトのクラフトティーだ。
そのコンセプト通り、口に含むとすぐにレモンの酸味と香りが主張した味わいが広がる。茶葉感はあまりなく、レモンを主体としたキュッと引き締まった味を楽しめる。紅茶の渋みを抑える程度の極微糖の甘さなので、加糖タイプが苦手な人にも飲みやすい仕立てだ。
爽やかな瀬戸内レモンの特徴をしっかりと感じ取れて、リフレッシュ感もある気分転換にぴったりな1本。レモン好きにはぜひおすすめしたい。
1本あたりのエネルギーは110kcal、糖質は約27.5g
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『キリン 午後の紅茶 Fruit×Fruit TEA 白桃&黄桃』
4本目はキリンビバレッジ『キリン 午後の紅茶 Fruit×Fruit TEA 白桃&黄桃』(500ml PET・希望小売価格 税込151円・2021年11月9日発売)。「“上質な気分転換”をお届けするフルーツティー」をコンセプトにしたピーチフレーバーの紅茶だ。その名の通り白桃と黄桃の2種類の桃を掛け合わせているのが特徴で、白桃の芳醇な香りと黄桃の濃厚な香り、そして華やかな紅茶の香りのブレンドが楽しめる。
香りは黄桃が前に出た濃厚な印象だが、味は白桃を思わせるさっぱりとした味に仕上がり。想像以上にはっきりと違いを感じ取れるので、ひと口で2度おいしいお得な気分が味わえる。
比較的まったりとした甘さでかなりフルーツの味に特化しており、デザートのような味わいなので、初めてフレーバーティーを飲む人にも受け入れやすいはず。記者おすすめの1本だ。
1本あたりのエネルギーは130kcal、糖質は約32.5g
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『キリン 午後の紅茶 ザ・マイスターズ フルーツティー』
続いてはキリンビバレッジ『キリン 午後の紅茶 ザ・マイスターズ フルーツティー』(500ml PET・希望小売価格 税込151円・2021年4月6日発売)。世界三大銘茶ダージリン茶葉を10%使用した、5種のフルーツ(果汁:りんご・レモン、エキス:もも・マスカット・いちご)入りの微糖紅茶だ。
香りは少し酸味のきいたアップルティー。ふんわりと優しい印象だ。微糖のおかげかゴクゴクっと軽快に飲みやすいさっぱりとした味わいで、その中にりんごやレモンの酸味、桃やイチゴの甘みをしっかりと感じられる。5種類も入っていると混在しそうだが、それぞれをしっかりと味わえるのが楽しい。
ダージリン茶葉10%を使用しているおかげで茶葉の香りもしっかりと残っている。本特集はフルーツに力を入れた紅茶として紹介しているが、『キリン 午後の紅茶 ザ・マイスターズ フルーツティー』はどちらも楽しめる欲張りな1品だ。
1本あたりのエネルギーは45kcal、糖質は約11g
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『クラフトボス フルーツティー(秋冬ブレンド)』
最後は。サントリー食品インターナショナル『クラフトボス フルーツティー(秋冬ブレンド)』(450ml・希望小売価格 税込151円・2021年10月12日発売)。5種の果実(りんご、もも、赤ぶどう、白ぶどう、西洋なし)を配合した果汁9%の贅沢仕様だ。なお、同ブランドには「同 レモンティー」も販売されているが、今回は秋冬ブレンドの新商品をピックアップした。
桃や西洋なしを思わせる、少しねっとりとした甘い香りがほのかに広がる。味はりんごがやや強く、レモンティーほどではないが酸味が利いた味わい。中盤はさっぱりとした印象で、後半は甘みを感じられるなど、5種類ミックスらしい様々な味わいが楽しめる仕立てとなっている。
これまでの「クラフトボス」紅茶シリーズは甘すぎず、すっきりとした味わいが特徴なのだが、こちらは秋冬の季節にぴったりな1本。余韻には風味が残り、ひと口飲んで一息つくような飲み方ができるので、じっくりと楽しんでみてほしい。
1本あたりのエネルギーは126kcal、糖質は約31.5g
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まとめ:まるで果物を食べ比べたような…
今回紹介した紅茶は、いずれも果物の香りや味わいをしっかりと表現したまさにフルーツティーにふさわしいものばかりだった。記者も紅茶の飲み比べというより、果物の食べ比べを楽しんでいる気分になったほど。どれもフルーツの良さを引き出した味わいだったので、ぜひ気になる味があれば試してみて欲しい。いつもとは違う紅茶体験ができるはずだ。
いずれの商品も全国のスーパー、コンビニで発売中。
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photo by 尹 哲郎