こってり対抗新潮流『明星 The 淡麗 (ザ たんれい)麺や金時監修 塩わんたん麺』がすっきりおいしかった!【淡麗系】
家系、二郎系、とんこつラーメンなど世を挙げて”こってり”ブームが到来している中、その反対勢力となる「淡麗系」が人気を高めている。その名店監修カップ麺が『明星 The 淡麗 麺や金時監修 塩わんたん麺』。すっきりラーメンにも目がない記者がためしてみた。
鶏の旨味につるつるワンタン、素朴なのに深い味わいを実現した淡麗系カップ麺
東京の学生街・江古田で大人気となっている淡麗系塩らぁめんの名店が「麺や金時」。淡麗とはいっても薄い味というわけではなく、しっかりとした旨味が味わえるところから、こってり系全盛のラーメン界で存在感を高めてきた。
そんな”こってり”に頼らない、シンプルで深い味わいをカップ麺化したのが、明星食品(東京都)の『明星 The 淡麗 (ザ たんれい)麺や金時監修 塩わんたん麺』(94gうち麺65g・希望小売価格 税込260円・2022年2月14日発売)。
パッケージデザインも、女性デザイナーによる「引き算」デザインを採用、とかくにぎにぎしくなりがちなカップデザインをシンプルに表現している。
『明星 The 淡麗 麺や金時監修 塩わんたん麺』を食べた!
ノンフライ麺を採用しているのだが、まず驚いたのは粉末スープを先入れするということ。通常油が入るとノンフライ麺はほぐしにくくなるのだが、すっきりさに自信があるせいか、事前投入だ。
その後湯入れ4分。ライトゴールドの美しいスープの中に、エッグイエローな麺が輝いている。そこかしこにかくれんぼするワンタンは、これもノンフライで5個入り。仕上げに鶏油 (チーユ) 入り焦がしネギ仕上げの「調味油」と、ネギの入った「ふりかけ」を投入すれば完成だ。
キラキラしているルックスと、鶏と焦がしネギの生み出した香ばしいかおり。4分経ってもしっかりコシのある麺がいい。つるつるとすすると、麺本来の小麦感と、鶏と、ネギが絶妙なハーモニーを醸し出す。
これは上品なおいしさ。見た目はシンプルだけど旨味はむしろ深い。さらにつるつるなワンタンを食べると、五臓六腑にしみわたる的なうまさに、箸が止まらなくなる。
ラーメン=ギトギトのからだに悪いものという近年の印象とは真逆の食後感。こうした「平和っていいね」に近い穏やかな満足感は、こうした「淡麗系」でなくては味わえない感覚だと思った。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。
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photo by 尹 哲郎