【ブーム継続中】6種スパイス+4種果汁+燻製酢仕上げ『成城石井 クラフトコーラ』はどんな味?
関東地方を中心に、中部・近畿地方に店舗を展開する高品質スーパーマーケット「成城石井」。その棚で異彩を放つ『成城石井 クラフトコーラ』を入手したので、コーラ好きの記者が味見してみた。
手作り感のある味わいが特徴のクラフトコーラ。その「成城石井」版はスパイシーな酸味の嵐!
コーラの味というのは、なかなかに表現しにくいもの。シナモンやナツメグ等のスパイスと柑橘果実を煮込んで甘みを足し、シロップにして炭酸を加えるというのが基本だが、その味はスパイス次第でかなり変化する。
もともと日本でも、英国発のクラフト感あふれる「キュリオスティーコーラ」が入手可能で、2018年に登場した「伊良コーラ」のヒットがきっかけとなり、おうち時間の増大とともに、手作りコーラ(クラフトコーラ)に挑戦する人が増えて、人気に火がついた印象だ。最近では『SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ』(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)や『三ツ矢クラフトコーラ』(アサヒ飲料)など大手メーカーも参入して、人気を高めている。
そんな中、発見したのが成城石井(東京都)の『成城石井 クラフトコーラ』(410mlPET・実勢価格 税込171円・発売中)。高級スーパー「成城石井」が、初のオリジナルクラフトコーラにチャレンジした製品だ。6種のスパイスと4種のフルーツ果汁をベースに、「燻製酢」で仕上げたというなかなかにチャレンジングな構成。
キャップをひねると、それほど炭酸は強くないのがわかる。香りはジンジャーが強めのコーラ臭。おいしそうだ。グイッと飲んで、そのすっぱさにびっくりした。果汁ラインナップがレモン・カムカム・グレープフルーツ・オレンジという柑橘系の中でも方向は違うものの酸味際立つフルーツばかりなので、当然と言えば当然だが。そこにさらにお酢まで加われば、それはすっぱくて当たり前。
柔らか炭酸をさらに飲み進めていくと、スパイスの横顔が見えてくる。一番目立つのはジンジャー(高知県産生姜)の辛みで、それをいなすようにシナモンとカルダモンが加わる。バニラの香りのクローブが顔を出した当たりでコーラ感成立。そこにオールスパイスで西欧感、スターアニス(八角)で中華感が加わり、日本、ヨーロッパ、中国が合体して、不思議な味が生み出される。
甘みは、砂糖にビター感のあるカラメルシロップを使用しており、控えめ。コーラにレモンを投入したい、およびペプシ派ならけっこう気に入るかも。複雑な味わいのジューシー感あるクセの強い酸味系コーラ『成城石井 クラフトコーラ』。こう来たかという驚きはやっぱり、クラフトコーラならではの楽しみだ。
関東地方を中心に、中部地方、近畿地方に店舗を展開する「成城石井」で入手可能だ。
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photo by 尹 哲郎