【人気バターケース5種徹底比較】機能性が良くて使いやすい、おすすめのバターケースをご紹介!
今回は、人気のバターケース5種を徹底比較! 「冷蔵庫の中にある、銀色の紙に包まれた使いかけのバターを綺麗に保管したい…」という方におすすめなのは、バターケース。現在人気なバターケースは、バターを保管するだけではなく、便利な機能が色々とついているらしい! 今回は、選ぶ際のポイントになる容器の材質と特徴、便利な機能、金額や使いやすさなどについて確認。最後に、実際に全商品をためした記者がおすすめするバターケースをご紹介する!
比較するのはこちらの5種類!
- スケーター『ステンレスカッター付きバターケース バターナイフ付き』
- 曙産業『カットできちゃうバターケース』
- 山崎実業『バルブ付き密閉 バターケース』
- 富士ホーロー『バターケース 200g用』
- 野田琺瑯『バターケース 200g用』
比較する商品は、ECサイトの売上上位にランクインしているものや、SNSなどで話題になっているものから選出。全てネットで購入した。
容器本体の材質の種類と特徴については、のちほど詳細を記載するが、今回選んだ商品の材質は、プラスチックとホーローの2種類に分かれた。比較した商品の中で一番価格が安いのは、2番の曙産業『カットできちゃうバターケース』で891円。反対に一番高いのは、5番の野田琺瑯『バターケース 』で3,000円。プラスチック製品の方が全体的に価格低く、ホーローの方が高いようだ。
容器の大きさで特徴的だったのは、1番のスケーター『ステンレスカッター付きバターケース バターナイフ付き』で、他の商品と比較すると、幅と奥行きがどちらも一番大きいが、高さは一番低かった。要は、「平たい」感じだ。
バターケースの容器の材質と特徴をチェック!
今回選んだ商品の容器は、プラスチックとホーローのどちらかだが、他にも、ガラスや陶器、木製のものなどがある。各材質の性質と特徴について確認するとこのようになる。
プラスチック
合成樹脂とも言われ、人工的に沢山の分子を合成したもの。英語では「自由に形を作れる」という意味。特徴は、軽くて割れにくいので使い勝手が良い。
琺瑯(ほうろう)
漢字が難しいため、ホーローと記載されることも。鉄やアルミニウムなどの金属の表面を、ガラス質の釉薬(ゆうやく)で焼き付けたもの。お洒落なデザインで、ニオイ移りに強い。また、ガラスで覆われているので洗うときに汚れも落としやすい。ただ、重く、強い衝撃を受けると割れる。
陶器
陶土と呼ばれる粘土が主原料になっていて、土の素朴な風合いが感じられる。熱伝導率が低いため、熱しにくく冷めにくい。お洒落なデザインなものが多い。土なので重く、落としたりすると割れやすい。琺瑯と同様にガラス質の釉薬が施されているので、洗いやすい。
ガラス
珪砂(けいしゃ)と呼ばれる砂が主成分で、そこにソーダ灰と石炭を加えたもの。この三つを混ぜて溶かし、ゆっくりと冷やしている。なんといっても透明の綺麗な見た目が特徴的。高級感や重厚感があり、オシャレで洗いやすい。ただ重くて割れやすいので取り扱いに注意が必要。
木
熱伝導率が低いため、熱しにくく冷めにくい。木のぬくもりを感じられ、素朴な風合いが魅力的。割れにくいが、金属のたわしなどでこすってしまうと傷がつくことがあるので、洗う際には注意する。
現在人気の便利な機能3つはこちら
カットできる
バターをカットするワイヤーやカッターが付いていて、常温に戻したバターをその上にのせて、ケースの蓋を使って上から押すと、バターが簡単に均一にカットできる。使うたびにバターナイフで切る必要もなく、すぐに使えて便利。
気になる点は、バターを一度常温に戻す必要があること。今回、実際におためしした際には、冷蔵庫から出して1時間ほど置いたが、戻す時間が足りなかったようで、切るときに力が必要だった。戻し過ぎると、バターはベトベトになりそうだし…と、意外と常温に戻すのって難しいかも! ただ、この一手間を行うことにより、実際に使用するときは格段に使いやすくなる。
密閉できる
蓋についているボタンをワンプッシュすると、簡単に蓋が密閉される。一度密閉すると、解除しない限りは、なかなか蓋が外れないので、冷蔵庫から取ろうとする際など、安心感がある。気になる点は、密閉するために必要な部品となるパッキン部分の掃除について。他の商品と比較すると、掃除のひと手間が増えるか?
蓋がまな板になる
蓋がまな板として使用できるタイプで、カットする際にまな板を用意する必要がない。容器をひっくり返し、中に入っているバターを蓋の上に出せばよい。今回選んだ商品のこちらのタイプは、蓋が木のため、木のぬくもりや高級感があるように感じたが、やや重いのが気になった。
各商品を詳しくチェック! あなたはどれにする?
【カットできるタイプ】
切ったあとのバターを比較すると、大きさの違いが良く分かる。
10gのカットならスケーター『ステンレスカッター付きバターケース バターナイフ付き』
10gの大きさに簡単にカットできて、オシャレな見た目のスケーター(奈良県)『ステンレスカッター付きバターケース バターナイフ付き』(サイズ 190×107×43mm・参考価格 税込1,655円・発売中)。ステンレス素材のバターカッターがしっかりしているので、カットしやすいと思った。蓋はかぶせているだけで固定されていないので、冷蔵庫からパッと取り出したい時には、やや気を遣う。
今回比較した、同じく切れるタイプの2番の曙産業『カットできちゃうバターケース』と比較すると、こちらの商品の方が、バターをカットするカッターがしっかりしているようだ。10gのバターを実際に持ってみると、パンに塗るにはやや多いと感じた。ただ、お菓子作りなどしていると、10g単位での使用が多いと思うので、普段からお菓子作りなどをよくしている人などには、10gのカットが良いかもしれない。
バターナイフが付いているが、こちらもスタイリッシュ。そして、ケースの中に一緒に収納できる点が高ポイントだと感じた。
5gのカットなら曙産業『カットできちゃうバターケース』
冷蔵庫から、片手でパッと取り出せるのが好印象の曙産業(新潟県)『カットできちゃうバターケース』(サイズ 165x95x68mm・参考価格 税込891円・発売中)は、利便性を重視している商品のようだ。軽くて、形も持ちやすく、持った時の手に馴染む感じが一番良かった。日々使用するアイテムだからこそ、使い勝手が良いというのは高ポイントだ。
バターは5gごとにカットできるが、今回、バターを常温に戻すのが足りなかったようで、切るときにかなり力を使った。上の写真の②のように、両手を完全にのせて、体重をかけて、なんとか切ることができた…。また、同じく常温に戻すのが足りなかったからか、ワイヤーで切ったあと、バターがばらばらになっていたので、自分で整える必要があった。こちらを使用する方がいたら、常温に戻すのが重要なポイントになるのを、ぜひ覚えていておいてほしい(笑)。
1番のスケーター『ステンレスカッター付きバターケース バターナイフ付き』と比較すると、ワイヤーは細くてやや頼りない印象を受けた。また、バターを実際に保管する際、ワイヤー部分を一緒に収納しておくこともできるが、別にしておいた方が、蓋の安定性が上がった。蓋はかぶせているだけなので、その点は注意が必要。
【密閉できるタイプ】
スタイリッシュでシンプルなデザインなら山崎実業『バルブ付き密閉 バターケース』
「シンプル イズ ビューティー」の言葉がピッタリな山崎実業(奈良県)『バルブ付き密閉 バターケース』(サイズ 約147x92x50mm・参考価格 税込990円・発売中)は、ワンプッシュで密閉できる、プラスチック容器の商品。洗練された、真っ白な見た目は、デザイン重視の方からも人気がありそう。
バターを実際に入れてみると、だいぶ余白ができた。また、同じく密閉タイプの4番の富士ホーロー『バターケース 200g用』と比較すると、プラスチック容器のこちらの商品の方が軽い。
余計なものが全てそぎ落とされたような、シンプルなデザインだからか、実際に手に持つと、指をひっかける部分を見つけるのが難しと感じた。そのため、冷蔵庫から片手でパッと出すのは難しいかもしれない。中身も見えないので、冷蔵庫の中のごちゃつき感を出したくない人や、デザイン重視の方にもおすすめできる。
密閉できるホーロー容器のバターケースなら富士ホーロー『バターケース 200g用』
富士ホーロー(東京都)『バターケース 200g用』(サイズ 150 x 100 x 55mm・参考価格 税込2,151円・発売中)は、どこか懐かしさを感じるホーローの容器で、密閉できるタイプだ。プラスチックの容器と比較すると、高級感があるように感じる。
こちらの商品は、容器上方のデザインと蓋の部分が手で持ちやすい形になっているので、冷蔵庫から取るとき、片手で取り出しやすい。ただ、プラスチックに比べると重いので、その点は注意が必要。また、密閉する際に押すボタンは、上下しやすくて実用的だと感じる。使う人のことをよく考えて作れている商品だということが伝わってくる。
デザイン面では、上方の蓋が、タッパーの蓋のようだと感じたが、ホーローの容器と合わさって、全体的にみると、可愛らしいデザイン。懐かしい雰囲気が好きな方は、この組み合わせは良いかもしれない。
【蓋がまな板になるタイプ】
高級感がありオシャレな野田琺瑯『バターケース 200g用』
野田琺瑯(東京都)『バターケース 200g用』(サイズ 157x97x52mm・参考価格 税込3,000円・発売中)は、ホーローの容器と、天然のサクラの木を使用した蓋の組み合わせ。本物の木を使用しているので、商品によってデザインが異なるのが素敵。今回選んだ商品では、抜群に高級感があり、価格も高い。
この商品の一番の特長は、蓋がまな板になること。これなら、バターを取り出す際に毎回まな板を用意する必要はない。食事会の時など、そのまま、テーブルの上に置いておいてもオシャレ。
他の商品と比較すると、ホーロー容器と木の組み合わせなので、オシャレだが一番重い。けれどその分、木のぬくもりを感じることができる。
記者が選ぶバターケースは
現在、二児の母である記者が選ぶのは、曙産業(新潟県)『カットできちゃうバターケース』。我が家の場合は、小さな子どもでも取り出しやすいように、軽くて持ちやすいのが重要なポイントになる。また、事前に5gにカットできるのは、なんとも魅力的。バターを取り出すたびに、毎回、切る必要がなくなるので時短になる。子どもたちが自分でバターを取りたいと言った時なども、事前にカットされていると、沢山取る心配もなく安心できる。
こどもたちがもう少し大きくなったら、同じく切ることができるタイプでスタイリッシュな見た目の、スケーター『ステンレスカッター付きバターケース バターナイフ付き』や、ホーローなどのオシャレな雰囲気の容器も使用したいと思った。
また、バターケースは、4月からの新生活で初めて引っ越す人への、引っ越し祝いにもおすすめ。初めての一人暮らしは揃えるものも多く、バターケースの購入までは手が回らないことも多いと思うので、オシャレで高級感のあるバターケースをプレゼントしたら、喜んでもらえるかもしれない!
photo by 尹哲郎