【定番】ルートビアの魅力を解説! 「飲むサロンパス」の異名を持つ『A&Wルートビア』のうまさとは【ノンアル・コーラ系】
沖縄に旅行に行った際、『A&Wルートビア』を見かけたことがないだろうか? 好きな人も多ければ嫌いな人も多い、クセのある香りと味わいが特徴の『A&Wルートビア』は、誕生から100年以上の歴史を誇るアメリカンな炭酸飲料だ。炭酸飲料大好きで沖縄に行った際は必ず『A&Wルートビア』を飲んでいる記者が、ルートビアの歴史と魅力を解説していこう。
アメリカで生まれたビールのようでビールではないコーラ系炭酸飲料・ルートビア
北米を中心に菓子や食品を輸入するシーエフシージャパン(大阪府)が国内で販売している『A&Wルートビア』(355ml缶・実勢価格 税込162円・発売中)は、コーラ味をベースにしたハッカ風味の炭酸飲料。日本では沖縄で20店舗以上をかまえるアメリカ発のファーストフードレストラン「A&W」の看板メニューとしておなじみだ。
コーラ風の炭酸飲料といえば、全国的にも購入できる『ドクターペッパー』や、北海道で定番となっている「キリンガラナ」などがあるが、『A&Wルートビア』は「飲むサロンパス」の異名を持つ独特の香りと口当たりで、好き嫌いがはっきりわかれるドリンクとして知られている。
禁酒法時代に作られた薬が元になった「ルートビア」の歴史
ルートビアの原型は、ネイティブアメリカンがハーブを調合して薬などに使用していたもので、それが19世紀の終わり頃からアメリカ開拓者たちによってビールの醸造技術と融合していったという。
『A&Wルートビア』は、禁酒法が制定された1919年にアメリカ・カリフォルニア州にて誕生している。薬局の店員だったロイ・アレンという人物が、病気の友人を元気づけるために薬草の樹脂や14種類以上のハーブを調合して生み出したのち、評判を呼んでジューススタンドで売られるようになったという。
禁酒法という時代の中、BEERと名は付いているもののノンアルコールの『A&Wルートビア』は大人気に。1922年にロイ・アレンはフランク・ライトとともに「A&W ROOT BEER」という会社を設立してドライブインを開店する権利をビジネス化。これがコンビニなど日本でも当たり前になっているフランチャイズビジネスの始まりになっているのだから面白い。
「A&W」は1963年に沖縄へ進出すると、ドライブインレストランとして大繁盛。時は現代に戻り、『A&Wルートビア』はお店ではさながらキンキンに冷えたビールのようにジョッキで飲むことができ、おかわり無料というサービスの良さ。
記者は数年前に沖縄旅行に行った際、小腹を満たそうと「A&W」に寄ったとき『A&Wルートビア』と遭遇。独特の口当たりと味わいで好き嫌いがはっきりと分かれる飲み物だと定番の説明を聞いて、恐る恐る飲んでみたが見事にハマってしまった。以後、旅行から帰るまでに「A&W」を見つけては『A&Wルートビア』を飲むほどに。人は選ぶが、ハマる人はハマる飲み物なのだ。
元々は薬として作られただけあって、バニラ・リコリス・ジンジャー・シュガーケイン・ワイルドチェリー・サルサパリラ・マシュマロウ・セイヨウタンポポなどなど、約14種類以上の薬草が原料となっている。そのほか果糖ブドウ糖液糖やカラメル色素といった原材料と合わさって、コーラのような炭酸飲料に仕上げられているのだ。
『A&Wルートビア』を飲んでみた!
それではいよいよ気になる『A&Wルートビア』の香りと味わいをチェックしていこう。グラスに注ぎつつ、どんな香りか確かめてみると、はっきり言って湿布の香りだ。鼻にツーンとくることはないが、飲み物の香りとしてはなかなかにパンチが効いている。
コーラのようなカラメル色素の色合いで、炭酸も弾けていて見た目的には爽やかだ。泡立ちもコーラのようにシュワシュワとしているが、ビールほど泡が立つことはない。
沖縄で飲んで以来、久しぶりに『A&Wルートビア』を飲んでみる。ひと口いただくと、口の中に甘さに包まれたハーブの風味が広がっていく。スパイス感もなく、後味として爽やかにハーブの風味だけが残るので、ガッツリとしたアメリカンなハンバーガーなどコッテリとした食べ物との相性も良い。
香りでNGな人も多いだろうが、この甘さがキツイという人が多いこともわかる味わい。しかし、甘党であり炭酸飲料が好きな記者にとってはこの独特の味わいが最高だと言える。沖縄旅行の際も、同行した友人や家族とこの『A&Wルートビア』が美味しいか美味しくないかで議論となり、半々に分かれたのだが、そうしたコミュニケーションも旅行の1つの思い出として残ると考えたら、『A&Wルートビア』と同じくらい味わい深いものだ。
沖縄旅行で飲んだことがあってハマってしまったという人には、缶の『A&Wルートビア』もおすすめ。飲んだことがないけれど気になる! という人は、ぜひ自分の口で味わいを確かめてみてほしい。
『A&Wルートビア』が飲みたくなったという人は、輸入食品取扱店やAmazonなどのオンラインストアで購入することができる。
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