カンパチがよりおいしくなる! 地元漁協と協力して開発した本格芋焼酎『カンパチーノ』を刺身とペアリングしたら飛び跳ねるおいしさだった!
数あるお酒と食事のペアリングの中でも、カンパチとの組み合わせに特化したお酒があることをご存じだろうか。『カンパチーノ』は、鹿屋市漁業と共同で開発したカンパチをよりおいしく楽しめるように作られた本格芋焼酎だ。その味は、すっきりかつフルーティで、脂ののった刺身との相性が抜群だと言う。ペアリングの最上級の組み合わせを楽しんでみよう。
カンパチとのペアリングだけを考えて作られた味づくり
大海酒造(鹿児島県)は、1975年に設立した芋焼酎の酒造メーカー。地元鹿児島県の契約農家のサツマイモのみを使い、手作りにこだわった高品質な焼酎造りを行っている。「さつま大海」は、同社を代表する銘柄だ。
さまざまなシーンや嗜好に合わせた焼酎が販売される中、特殊なシーンに特化して作られたお酒がある。それが今回紹介する『カンパチーノ』(アルコール度数25度・720ml瓶・希望小売価格 税込1,540円・発売中)だ。「カンパチをより美味しく楽しむための焼酎」をコンセプトに作られたカンパチ専用の芋焼酎である。
同社のある鹿児島県鹿屋市は、日本で古くからカンパチ養殖でも知られる街。その水揚げ高は全国の約20%を占めており、天然稚魚から育てる「かのやカンパチ」は鹿児島県認定のブランド魚としても有名だ。
こうした背景もあり、同社は地元漁協と協力してカンパチのおいしさを引き立てる専用の芋焼酎を共同開発したのである。
カンパチは、ブリなどと比べると脂が少なくあっさりとした身質が特徴。そこで『カンパチーノ』は、減圧蒸留で仕上げたすっきりとフルーティな香りの原酒(特殊白麹使用)をベースに、コクのある原酒(黒麹使用)をブレンド。刺身はもちろん、しっかりと味の付いた焼き料理にも合うように仕立てられている。まさに、カンパチとのペアリングを考えて作られた専用焼酎だ。
カンパチの刺身とのペアリングをためしてみた
『カンパチーノ』の事が分かったところで、さっそくカンパチとのペアリングをためしてみよう。今回合わせるのは刺身。同社によると、刺身には水割りか炭酸割りがおすすめとのこと。記者もこの飲み方で飲んでみよう。
芋のにおいはするが、その上に漂う華やかな香りが印象的。
水割りで飲んでみると、さっぱりとした口当たりで飲みやすい味。その中にまったりとした強い味わいと、少し酸味のある風味が残る。芋焼酎特有のクセのある感じがしないので、芋焼酎が初めての人にも飲みやすいだろう。そのままでも十分においしく飲める味だ。
ただ、何かちょっと違和感がある。何かこう、上方向の何かが抜けているような……。
そう思いながら、カンパチとのペアリングをためしてみた。すると、これがものすごく合う! 先ほど感じていた上方向の何か、その部分をカンパチの旨味やほどよい脂、風味ががっちりとパズルのようにハマった。これがカンパチ専用焼酎『カンパチーノ』のすごさなのか。
ロックは、香りも味わいもしっかりとしたパンチの効いた味。甘さはほとんどなく、辛味や酸味、少し発酵した味わいが印象的。ロックで飲むもの、水割りも相性が抜群で大満足の晩酌だった。
普通の刺身とのペアリングもためしてみた
あまりにも相性が良すぎたので、他の刺身でも合うのかとためしてみた。マグロや貝類などとためしてみると、真鯛などの淡白な白身魚との相性がとくに良いようだ。脂がのった魚やマグロは、少し濃いめのほうがおいしい。カンパチだけでなく、他のお刺身とも合うので、カンパチが購入できない季節は他のお刺身で晩酌を楽しむのもおすすめだ。
カンパチのために作られたというだけあって、カンパチとの相性は抜群。『カンパチーノ』で、さらなるおいしさを追求してみてはいかがだろうか。
全国の酒販店および酒類販売コーナー、大海酒造オンラインショップにて発売中。
※お酒は20歳になってから楽しもう
photo by 蘭よう子