【駅弁レビュー】食で感じる復興と地域愛、いわき小名浜『鰹づくし弁当』をおためし

 

いわき市は福島県南部に位置しており、温かい気候と美しい海岸線が特徴だ。特に小名浜港ではかつお漁が盛んであり、これが地元の食文化にも大きな影響を与えている。いわき市の多面的な魅力を、ひとつの駅弁に詰め込んだのが『鰹づくし』(価格 税込1,080円)だ。

 

「常磐もの」と称されている地域を代表する名産品

「常磐もの」という言葉は、通常、常磐線沿線の特産品を指すが、この新鮮なかつおは太平洋から直接送られ、地域を代表する名産品として「常磐もの」と称されている。

【おしながき】

・かつおの竜田揚げ

・かつおのおろし煮

・かつおフレーク

・錦糸玉子

・煮物(人参、椎茸)

・大根しそ巻き

 

新鮮なかつおは、小名浜港で獲れたものが使用されている。調理法は多様で、かつおを多角的に楽しむことができるのが特徴だ。

 

まさに「鰹づくし」! ボリューム満点の弁当

包装を開ける瞬間はいつもワクワクするが、蓋を開けてみるとまさに「鰹づくし」だ。中央にはボリューム満点の竜田揚げが目を引く。隣にはおろし煮が添えられている。そして、その上にはかつおフレークがちりばめられている。まさにひたすら「鰹で勝負!」という意気込みを感じさせる駅弁だ。

それではさっそく食べたレビューをしていこう。

まず、中央に位置する存在感抜群の竜田揚げ。外側はサクサクで、中はジューシー、さらに肉厚で食感が良い。また、かつおの風味が口いっぱいに広がる。かつおのうまみがしっかりと閉じ込められており、これは本当に旨い! まさに絶品で主役の存在感だ。

カツオのおろし煮は、心地よい風味と深い味わいがあり、そして独特の食感はご飯との相性が抜群だ。とにかくご飯が進む! 食べ応えも満点だ。

カツオのフレークは、一口ごとにふわっとかつおの風味が広がっていく。このふわっとした食感には、意外だったという意味で驚かされた。錦糸玉子との組み合わせも良く、本当に文句なしの食感なのだ!

確かに主役は紹介したかつおの3品であることは間違いない。ただし、大根のしそ巻が侮れない。塩味と歯ごたえ、抜群の食感が心地よいアクセントとなっているのだ。人参と椎茸の煮物も手抜きは無し。

いわき小名浜の鰹づくし弁当は、地元の魅力を凝縮した極上の一品だ。新鮮なかつおは多様な調理法で提供され、3種類の異なる風味や食感を楽しむことができる。この地域を代表する「常磐もの」の一つと言えるだろう。

 

最後に、この駅弁が「JF福島漁連」との協力で作られているという点は、震災からの復興への想いを地域産業と連携しているという点でも評価が高い。

食を通じて地域を応援するという素晴らしい取り組みだからだ。浜通り自慢の鰹づくし弁当は、見た目、味、地域性、全てにおいて素晴らしく、地域を訪れた際には、間違いなく購入したい一品だ!

 

購入は常盤線・磐越東線「いわき駅」にて。

その他泉駅、湯本駅、オンラインショップでも購入可能だ。

 

 

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