饅頭の歴史に塩瀬あり、『紅白塩瀬饅頭』をイベントごとやお祝いの場などおめでたい日に

 

日本ではじめて甘い餡と饅頭を創作した塩瀬初代の林浄因。なかでも代々続くおめでたい和菓子『紅白塩瀬饅頭』をその歴史とともに紐解きながらご紹介しよう。

 

塩瀬総本家の初代林浄因が広めた紅白饅頭

塩瀬総本家(東京都)は670年以上の歴史を持つ老舗御菓子処。日本ではじめて餡入り饅頭を手がけた。

 

嫁入りや祝い事に配られる和菓子「紅白饅頭」。奈良県にある漢国神社境内にある林神社。日本ではじめて饅頭を作ったとされている塩瀬初代林浄因とその子孫を祀っている。林神社は日本で唯一の饅頭神社で、毎年4月19日に饅頭祭を開催している。祭りでは全国の菓子屋からたくさんの饅頭が献上される。

 

紅白は古くからおめでたい色。林浄因は結婚に際して、紅白饅頭をつくり、諸方に贈り、そのうちの一組を子孫繁栄を願って大きな丸い石の下に埋めたという。日本の紅白饅頭の文化は塩瀬初代林浄因が婚礼の際に用いたことから始まった。そんな塩瀬の歴史ある紅白饅頭の生地は、昔ながらの薯蕷(やまといも)を用いており、もっちりとしたおいしさと口当たりなめらかな餡が自慢。後村上天皇の時代から宮中の人々、そして徳川家康公をはじめ、多くの武将が魅了されてきた味だ。

 

昔から伝えられてきた紅白饅頭の味を今に

2個入りは蒸かしたてのおいしさそのままを箱に詰めたもの。本店での受注生産となる。

保存料などを一切使っていないので、賞味期限がとても短い。

 

おめでたい気持ちに寄り添うお饅頭

大きく存在感のある『紅白饅頭』はお祝いのシーンにぴったりな逸品。塩瀬では、さまざまな紅白饅頭のオーダーができる。サイズのご希望はもちろん、家紋や会社のマークを入れることもできるのだとか。

大和芋を使ったもっちりとした生地の中には、それぞれ白あん(紅)、こしあん(白)がたっぷりと包まれている。白あんが使われているのは、黒い餡を中に入れると生地の赤色がきれいに見えないからというこだわり。餡のなめらかさ、上品な甘さは塩瀬こだわりの伝統的な味。

 

一口サイズで食べやすく

『紅白塩瀬饅頭』(9個入り・希望小売価格 税込1,620円・発売中)

 

こちらも生地に大和芋を使った、伝統的な作り方の饅頭。一口サイズで食べやすく、みんなで一緒にお祝いしたい時にぴったり。

外袋内には鮮度保持剤(エイジレス)が封入されている。1個ずつフィルムで包まれているが、密封されているわけではないので、外袋を開封した後はお早めに。賞味期限は10日間。

添加物を使わずに自然の食材を生かしたお饅頭は、賞味期限内であってもどんどん固くなってしまう。その場合は電子レンジなどで軽く温め直してみて。蒸し立てのおいしさが復活する。

 

もっちりとした生地としっとりとした餡

こちらはどちらも中身はこしあん。なめらかでしっとりとした口当たり、上品な甘さが格別。

 

おめでたい日に贈りたい紅白塩瀬饅頭

一口サイズの『紅白塩瀬饅頭』は今回ご紹介した9個入りの他に、12個入り(税込2,160円)、20個入り(税込3,456円)、30個入り(税込5,076円)でも発売中。予算や人数に合わせて選んでみて。イベントごとやお祝いの場にもっとも歴史のある饅頭をぜひ。『紅白塩瀬饅頭』でおめでたい日に華を添えよう。

塩瀬総本家各店舗で受注販売、公式オンラインショップにて購入できる。

 

公式サイト

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蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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